悩みがちな小学生の子育て。父親ができることは?

子どもは身体だけでなく、精神面も短期間で大きく成長していきます。しかし、子どもが小学生になっても、「つい以前と同じように接してしまう」といったかたは少なくありません。特に、仕事などで子どもとふれあう時間をなかなか確保できないお父さんがたは、接し方に注意する必要があるでしょう。

積極的に「育児に参加したい!」と考えていても、適切な方法で育児をしなければ、母親などほかの家族の負担を減らすことにはつながりません。そこで今回は、小学生の子育てにおいて父親ができることや、父親が育児に参加するメリットなどをご紹介します。


幼稚園児と小学生ではこんなに違う!

 子どもは成長するにつれて、積極性が強くなったり、自立心が育ったりします。特に小学校へ入学すると、授業や友好関係など環境が大きく変わるため、性格が大きく変化する可能性もあります。
また、低学年から高学年になるにつれて、親に対する甘え方も変わってくるでしょう。「恥ずかしい」「まわりに知られたくない」といった気持ちが芽生えるため、素直に甘えることが少なくなります。
さらに、「生活が変化する点」も親はしっかりと理解しておく必要があります。次第にお昼寝をすることがなくなるなど、子どもの活動時間は少しずつ長くなっていきます。ただし、小学校では規則正しい生活が求められるため、親は子どもに負担をかけないように、睡眠時間を確保してあげることが大切です。

 

 

【お父さんのお悩み&解決策】

 どのような子育ての悩みも、気軽に夫婦で相談できるというわけではありません。そのため、世の中にはまわりに相談しにくい悩みを抱え、なかなか子どもと素直に向き合えないお父さんも見られます。
以下では、そのようなお父さんならではの悩みと、その解決法をご紹介しましょう。

 

1.子どもとふれあえる時間が少ない

仕事で家計を支えているお父さんは、育児にあてる時間をなかなか確保することができません。そのため、「子どもに好かれていないのではないか」と不安に感じてしまうお父さんは、世の中に数多く見られます。

 

しかし、長い時間子どもとふれあったからといって、必ずしも子どもから必要とされるわけではありません。短い時間であっても、子どもにインパクトを残すことができれば、お父さんの必要性は増してきます。

 

そのため、子どもとふれあう時間を「量」ではなく、「質」で考えることが大切なポイントです。出勤前の時間、帰宅してから子どもが寝るまでの時間などを最大限活用し、インパクトを残せる接し方について考えてみましょう。

 

2.娘から距離を置かれている

「一緒にお風呂に入ってくれなくなった」「なんとなく娘から避けられている気がする」このようなことで悩んでいるお父さんはいませんか?

 

子どもは小学校の高学年になると、少しずつ「性」を意識するようになります。特に女の子はそのタイミングが早く訪れる傾向にあり、10歳を迎える頃に「男性・女性の違い」に対して敏感になる子どもは少なくありません。

 

子どもは性を意識すると、家族であっても異性と距離を置きたがることがあります。そのため、娘から距離を置かれているからといって、心配しすぎる必要はありません。むしろ、心が順調に育っている証(あかし)と言えるでしょう。

 

距離を置かれてしまった場合には、無理に娘と接しようとせず、お母さんなどほかの家族のサポート役にまわってみましょう。そのような姿を娘に見せれば、「家族にとってお父さんは必要なんだ」と感じさせることができます。

 

 

電話相談やセミナーなど! 充実した解決策

 どうしても子育ての悩みを解消できないお父さんがたは、家族以外を頼る方法も考えてみましょう。

 

1.電話相談を利用する

「日本助産師会」や「日本保育協会」などは、子育てに悩んでいる親のために、電話相談窓口を設けています。子育てに関する知識を教えてもらったり、アドバイスを受けたりすることも可能なので、積極的に活用してみましょう。

 

2.自治体のサポートを利用する

多くの自治体には、子育てを支援するためのサポートや施設が存在しています。具体的なものとしては、子育てに関する相談・指導を行っている「子育て支援センター」が挙げられます。無料で利用できるサポート・施設もあるため、お住まいの地域の情報を確認してみましょう。

 

3.セミナーに参加する

子育てに関するセミナーは、日本全国さまざまな時期に開講されています。プロのインストラクターに質問をすることができますし、子育ての知識を深めることにもつながるでしょう。ただし、セミナーによって主旨・目的が異なるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

 

 

お父さんが育児に参加すると、こんなにメリットがある!

 お父さんが育児に参加すると、主に

 

・家族の負担が軽減される

・子どもが父親の社会性に影響され、社会生活に対して積極的になる

・夫婦間に信頼感が生じる

・父親自身のコミュニティや世界観が広がる

 

などのメリットがあります。子どもに関するイベントや行事に参加すれば、地域住民との関わりも強まります。子どもに良い影響を与えるのはもちろん、ほかの家族や自分自身にもメリットが生じるため、お父さんも積極的に育児に参加することが望ましいでしょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。世の中には、子育てに関する悩みを抱えていることが原因となり、積極的に育児に参加できないでいるお父さんも見られます。そのようなかたは、今回ご紹介した電話相談などを活用し、まずは悩みを解消することから考えてみましょう。

 

 

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