幼児にも事情がある 専門家が語る子どもともっと楽しく向き合うコツ
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子どもが思うように言うことを聞かずに困る……。そんな悩みを持つ保護者は多いはず。ベネッセ教育情報サイトでは、保育士で《こどもコンサルタント》の原坂一郎氏に、幼児期を中心にした子どもの気持ちを知り、育児をもっと楽しくするコツについて伺った。
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大人の人間関係では「相手の事情」が理解できると、相手の行動も受け入れやすくなって関係が円滑になるもの。育児でも同じことがいえます。子どもの行動には、子どもなりの事情があります。そこを理解し気持ちを知ることができれば、育児は大きく変わっていきます。では、子どもの事情とは? いくつか例をご紹介しましょう。
● 子どもは知識や経験が少ない
生まれてから数年しか人生経験のない子どもは、たとえば「ガラスのコップを落としたら割れた」という経験をまだ何度もしていません。何回もやってみないと覚えられないこともたくさんあり、同じ過ちを繰り返します。
● 子どもは体力がない
発育途上の子どもは、大人より体力がありません。大人と同じ歩調で歩けないのは当たり前。すぐにスプーンを落とすのも、握力が弱いことが原因かもしれません。
● 子どもは理解力が低い
知能が発達していない分、子どもの理解力は低くなります。注意をされても、その言葉の中に一つでもわからない単語があると、内容がまったく伝わらない場合も。だから、何度も注意されるのです。
● 子どもは「冒険心」「好奇心」「探求心」で動く
子どもは、「冒険心・好奇心・探求心」という3つの欲求を抑えられず、後先考えずに動きます。
子どもの事情が理解できたら、それを考慮して接してみてください。
「何かを伝える時は、ゆっくりと、わかりやすく、何度でも説明する」「体力や技術力を必要とする行為は、保護者が手伝うか最後まで根気強く付き合う」など、子どもの気持ちを受け入れて接するだけで、子どもの行動が変わり育児も楽しくなるはずです。
出典:子どもの気持ちを知れば、育児がもっと楽しくなる【前編】 -ベネッセ教育情報サイト
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