食い違う夫婦の価値観が子どもに与える影響とは? 教育評論家が解説

食い違う夫婦の価値観が子どもに与える影響とは? 教育評論家が解説夫婦間で、子育てに関する考え方が違うことに悩む保護者は少なくない。大切な子どものことだけに、互いに感情的になってしまうこともあるのではないだろうか。ベネッセ教育情報サイトでは、「親の価値観が違っていることは、子どもにとっていいこと」と語る教育評論家の親野智可等氏に、話を伺った。

 

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【質問】
子育てについての考え方が夫と私でまったく違い、困っています。たとえば、私は食事とおやつの時以外は食べさせたくないのに、夫は気ままに食べ、子どもにも食べさせます。先日「今日は玩具は買わない」と約束してスーパーに行ったのに、私が買い物している隙に夫が玩具を買おうとして言い合いになってしまいました。 (小2女子の保護者)

 

親野氏のアドバイス
育った環境や経験が違い、価値観が違うのですから、夫婦で子育てに関する考えが違うのは普通のことだと思います。それに、親の価値観が違っていることは、子どもにとっていいことでもあります。母親が「ダメ」と言ったことに父親が「いい」と言うと、子どもは一時的に混乱するかもしれませんが、自分で考えるきっかけになります。子どもは、大人たちの多様な価値観に触れながら、自分の価値観を作っていくのです。

 

大人の考え方には、違いはありながら共通点もあります。真っ当な大人ならみんな、「人をいじめてはいけない」「お店の物を黙って取ってはいけない」「困っている人がいたら助けよう」と言うでしょう。多少の違いはありつつも、大切な部分は同じなのです。

 

「子育てに関する考え方が夫とまったく違う」とのことでしたが、違いはちょっとしたことに過ぎません。その少しの違いが表面化しても子どもの前では争わず、あとで話し合いましょう。お互いが共感的に聞き合えば、育った環境や体験などが語られ、より深く理解し合うきっかけになります。仮に着地点が見つからなくても、相手の考え方がわかるようになり、相手もこちらの気持ちをくんでくれるようになるのです。大切なのは相手に勝つことではありません。お互いをより深く理解し合うことと、よりよい道を探ることです。

 

出典:夫婦で子育ての考え方が違う[教えて!親野先生] -ベネッセ教育情報サイト

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