子どもの宿題を保護者はどうすべき? 教育評論家が解説
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ベネッセ教育情報サイトでは、教育評論家の親野智可等氏に保護者の宿題への関わりについて伺った。子どもの性格や家庭の状況に応じた実践的な方法で、効果的に声かけをする方法とは。
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Q.何度注意しても子どもがなかなか宿題に取りかかりません。
A.宿題になかなか取りかからないのは、宿題の全体像が把握できていないという不安に原因があります。そこで、家に帰ったら遊びに行く前に、とりあえず一つだけやらせるのです。一つでも手をつけておけば全体の見通しがつくので、帰宅後に本格的に取り組み始める際のハードルが下がります。
Q.学習の計画を立てても、好きなことばかり優先して守れません。
A.「するべき内容」「締め切り」「ごほうび」をはっきりさせておくと、子どもは張り切って取り組みます。学校にある時間割をまねして、「家庭の時間割」を作るのもオススメです。これがあると、「水曜日は習い事があるから、宿題はこことここで分けてやろう」などど、自分で時間をコントロールするようになります。
Q.学校の宿題が多すぎて子どもも保護者も毎日が大変です。
A.学校の先生は、基本的にクラス全体に対して一律に同じ内容・量の宿題を出すので、学習が苦手な子どもは苦しい思いをすることが少なくありません。多すぎてお子さまの手に負えない場合は、思い切って先生に相談するのもよいと思います。
Q.共働きで子どもの宿題を見る時間があまりありません。
A.ご両親がフルタイムで働いているご家庭では、できる範囲のことをやればよいと思います。宿題を見てあげられないことに罪悪感を持ち、自分を責めるようなことになれば、そのストレスがお子さまに向いてしまうことにもなりかねません。「じゃあ半分だけでもやろうか」「一緒にやろうか」と言えば、お子さまもやらなくてはいけないことはわかっているので、素直に取り組むはずです。
Q.夏休みの自由研究はどこまで関与すればよいか悩んでいます。
A.どれくらいの労力をかけるのかを決めるのがよいと思います。自由研究を利用して、お子さまの力を最大限に伸ばそうと考えるのか。あるいは、完成させることを最低限の目標にするのか。その方向性によってサポートのしかたも変わってくるはずです。
出典:小学生の宿題、親の関わり方【後編】宿題に関するお悩みに答えます![教えて!親野先生] -ベネッセ教育情報サイト
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