子どもにも紫外線対策は必要?紫外線が与える影響とは

 1年中空から降り注ぐ紫外線が人体に及ぼす影響をご存じですか? 紫外線は人間にとって必要なものではありますが、程度によっては悪影響を及ぼします。特に、子どもに対してどのような影響があるのかを知り、子どもにどんな紫外線対策が必要であるかどうかを考えてみましょう。


多くの保護者が「紫外線の子どもへの影響」を知りたいと考えている

 子どもがいる保護者に対して行われた紫外線に関するアンケートによると、多くの保護者が「紫外線の子どもへの影響」を知りたいと考えているようです(全体の27%)。紫外線についてある程度の知識はあっても、子どもへの影響は大人への影響とどのように違うのかとなると、きちんと理解できていないと感じている人が多いのでしょう。

 

実際、正しい対策を講じるためには十分な知識を得ておく必要があると考えられます。日本が紫外線に対する対策の必要性に気づいたのは、アメリカ、オーストラリアなどより10年ほど後になってから。それまでは「子どもは真っ黒に日焼けするもの」と考えられていましたし、母子手帳にも日光浴を勧める記述があったほどです。

 

 


大人の皮膚がんは、子ども時代の紫外線が原因である可能性が高い

 人にとって紫外線はまったく不必要なものというわけではありません。体内でのビタミンDの合成には紫外線が必要であり、ビタミンDが不足すれば骨粗しょう症にも発展してしまいます。ですが、紫外線を浴びすぎれば体の細胞が傷つき、次のような病気や症状の危険性が大きくなります。

 

・ 皮膚がん、肌の老化、しみ・そばかす

・ 白内障、雪眼炎(角膜の炎症)

・ 免疫力の低下(感染症への感染リスクが高くなる)、体力の低下

 

以上の病気や症状は大人も子どもも同じように発生する危険性がありますが、子どもの場合はさらに注意が必要です。子ども時代に浴びた紫外線の影響は、大人になってから現れます。特に、皮膚がんに関しては顕著です。子どものころに浴びた紫外線の量が多いほど、大人になってから皮膚がんになる可能性が高く、さらに、紫外線を大量に浴びた年齢が低ければ低いほど、早いうちに皮膚がんを発症することが判明しています。子どもの頃の紫外線対策は、単純に「日焼けを防ぐ」だけではない、重要な意味があることが理解できるでしょう。

 

 

子どもは大人よりも紫外線の影響を受けやすい

 子どもが大人よりも紫外線の影響を受けやすい原因はたくさんあります。

 

・大人より皮膚が未発達で薄く、弱い

・背が低いこと、ベビーカーを利用することなどから、地面からの反射を受けやすい

・意識して日陰を選んで滞在する、歩くなどのことができない

 

小さな子どもは自分で自分の身を十分に守ることができません。また、ある程度大きくなっても、紫外線について正しい知識を持っていなければ対策を講じることもできません。保護者が紫外線に対する知識を十分に持ち、適切な対応をすることで、子どもたちを紫外線から守りましょう。

 

 

【アンケートについて】

■調査地域:全国

■調査対象:中高生のお子さまをお持ちの保護者のかた

■実施期間:2015年3月16日~2015年4月6日

■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート

■有効回答数:3,159名

 

 

【参考資料】

絵とデータで読む太陽紫外線
http://www.cger.nies.go.jp/publications/report/m018/all_M018.pdf

 

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