子どもと一緒にお花見したい!桜を楽しみ、愛するためのお花見マナー

「桜前線」が気になる季節がやってきました。「桜前線」とは、日本における開花予想日を線で結んだもののことで、おおよそ南から北に移動していきます。予想なので開花日が予定よりずれることもありますが、はっきりわからないというのもまた楽しみのひとつ。自分の肌で感じる春の勢いもあり、うきうきしてきますね。お花見には一般的なマナーがありますが、この記事では「桜を大切にする」ということに注目して、お花見のマナーをお伝えします。桜の木のお話、ぜひお子さまにもしてあげてください。


大切に扱いたい「ソメイヨシノ」の木

 日本には何種類かの桜がありますが、お花見で鑑賞することが多いのは「ソメイヨシノ」という品種です。

 江戸末期から明治初期にかけて日本で育てられ、日本中に広まりました。寿命は他の品種に比べると短めで、60年程度ではないかという説が有力です。環境によってはさらに早く枯れてしまうこともあり、丁寧に扱う必要があります。そのため、お花見においてもいくつか気をつけるべきことがあります。

◆桜の木の根元にはレジャーシートを敷かない

 桜の木の根元に近い部分には、シートを敷かないようにしましょう。土を踏み固めてしまうことにより、呼吸や栄養の摂取を妨げてしまう可能性があります。ぶつかる危険性もあるので、子どもたちを遊ばせる場合には木から離れた広めの場所を指示してあげましょう。
 

◆桜の木を傷める行為は厳禁

 桜の木を折る、揺らすといった行為は絶対に避けましょう。また、幹にもたれかかるのも負担をかけることになります。あくまでも「触れず、目で見て楽しむ」ようにしましょう。子どもは大きな木に登ったり触れたりしがちなので、前もって説明しておくといいですね。
 

◆桜の木に焼き肉やバーベキューの煙をあてない

 空気汚染にも弱い品種だと言われています。焼き肉やバーベキューをする場合には、煙が桜の木に当たらない位置で行いましょう。なお、そもそもそのお花見の場所で焼き肉やバーベキューが許可されているかどうかも確認が必要です。
 

◆木の近くで飲み物を捨てない

 桜が欲する水分は、真水です。「水分だから」と残った飲み物をこぼしていくようなことはしないようにしましょう。もちろん、その他のごみもしっかり持ち帰り、お花見前のもとの状態に戻すようにします。子どもにも、飲食をする場合には「シートや椅子の上に座って」と、お行儀よく過ごすことの意味を話し合ってみましょう。
 

来年も、何年も、ずっと桜を楽しむために

 桜が健康で美しくあるためには、まわりの環境を整えてあげることが重要です。環境の美しさが桜の美しさを支えているともいえます。「今年さえ楽しめればいい」と思う人などいないはず。守るべきマナーを子どもと一緒に考えることで、自然そのもののありがたさ、美しさを一層感じ取れるお花見にしましょう。


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