整理整頓は何歳からでも身に付く 子どもの年齢別片付け法
増える一方のおもちゃや勉強道具。子どもに整理整頓を身に付けてほしいものの、なかなかうまくいかないのが現実ではないだろうか。「片付けは何歳からでも大丈夫」と話すライフオーガナイザーの鈴木尚子氏に、子どもの年齢に応じた片付けのポイントと、子どもが片付けから学ぶことについて伺った。
「片付けは何歳までにできるようになるべき?」とよく聞かれますが、「何歳からでも大丈夫」と答えています。実は私自身、片付けられるようになったのは30歳過ぎです。
就学前:
意思の疎通ができ、物をつかめるようになる1歳半頃が片付けのスタート。「ナイナイしようね」と箱におもちゃを一つ投げ込むことが第一歩です。片付くと気持ちがよいという感覚を覚えられるとよいですね。
就学前後から小学校:
少しずつ身の回りのことができるようになり、時間割に合わせて教科書を自分でそろえるなどするようになってきます。家の中の子どものスペースを片付けやすい環境にすることと、保護者の片付け法を押し付けないことが大切です。
思春期以降:
何を言っても聞かないような場合は、「片付ける手伝いが欲しい時は言ってね」とだけ伝えましょう。「片付けない」ことが反抗の手段になっている場合もあり、そんな時、保護者は何かおいしいものでも作って、心と体を満たしてあげるくらいしかできません。口も手も出さない代わりに、心を離さないことが重要だと思います。
私が片付けを学び始めたのは30歳を過ぎたころ。家事と育児に追われて家に物が散乱し、気持ちまでイライラする中、引き出しを一つ片付けたことで心が穏やかになったのがきっかけです。自分にとって大切なものは何かと考えながら片付けをするうちに、時間の管理もできるようになり、情報に振り回されることもなくなりました。目に見えるものを整理すると、目に見えないものを整理する力も付きます。ぜひ親子で「片付け」に取り組んでみてください。
出典:子どもと取り組む片付けのコツ 年齢別の片付け法 -ベネッセ教育情報サイト