小学生のおこづかい 「定額制」と「そのつど制」の利点とは

子どもが小学校に上がり、行動範囲が広がるにつれて、子どもが自由裁量で使えるおこづかいをあげるご家庭も増えてくるだろう。「金額やあげ方は、各ご家庭で方針を決めていただくのがいちばん」という、ファイナンシャル・プランナーの宮里惠子氏にお話を聞いた。

 


小学生のおこづかい 「定額制」と「そのつど制」の利点とは

 

おこづかいのあげ方は、「学年×100円を毎月」というふうに額を決めて渡す定額制と、必要なものを買うお金をそのつどあげるやり方、大きく二つに分けられると思います。「定額制」のよさは、子どもが自分でお金の管理ができるということです。「そのつど制」のメリットは、子どもが買うものを保護者が把握できること。そして、子どもとのコミュニケーションが密にできる点です。

 

おこづかい帳をつけることは、お金の管理法を学ぶうえで役立ちます。無駄を見直すくせがつき、やりくりのコツがつかめます。ただし、飽きたらやめてしまっても構いません。半年か1年の間に、お金が増えたか減ったか、大づかみに把握できていれば、それで構わないのです。なお、「あなたの大学進学の費用を貯めなくちゃ」といった話を普段からさりげなくしておくと、家計が収入と支出のバランスの上に成り立っているという感覚がつかみやすくなります。

 

際限なく与えてしまったり、小学生のうちから毎月数千、数万円単位の高額なおこづかいをあげたりというのは感心しません。自分で稼げるようになり、しかも十分に貯蓄ができてからでなければ、消費の楽しみは覚えるべきではありません。なお、きょうだいがいる場合、同じルールを守り、不平等が生まれないよう気を配ってください。また、お年玉やお祝い金などのまとまったお金は、保護者がしっかり管理しましょう。お年玉は、くれたかたの気持ちのこもったお金ですから、子どもが本当に欲しいものを買うため、あるいはご本人の自己投資に役立てていただきたいと思います。

 

出典:どう教える? 金銭教育のポイント 小学生編 -ベネッセ教育情報サイト

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