大の読書家・中江有里さんに聞いた 子どもを読書に導く2つのポイント
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芸能界きっての読書家として知られる中江有里さん。子どもの頃から読書が好きだったという中江さんが語る、子どもを読書に導くコツとは?
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私は子どもがいないので偉そうなことは申し上げられませんが、保護者のかたが、あまり本を読まないお子さんに読書の楽しさをわからせたいと思った時、大切なことが二つあると思います。一つは、環境を整えてあげること。もう一つは、娯楽を与えすぎないことです。
子どもは大人がやっていることをまねするものですから、本を読んでいる姿を見せてあげるのはいかがでしょう。また、子どもと一緒に書店や図書館に行くことを習慣にするのも大切なことです。そうやって、子どもの身近に当たり前に本がある環境を積極的につくってあげるのは、保護者がすべきことです。
子どもが求めるままにゲームやスマホなどの娯楽を与えすぎると、それらがおもしろければ没頭して、本を読む時間が減ってしまいます。たとえば病院の待合室では、他に娯楽がないので子どもたちはむさぼるように本を読んでいますよね。私が小さいころ、食事を食べたくないと言ったら、母親は用意した食事を食卓から下げてしまいました。夜になって、あまりにおなかがすいたので、「ごめんなさい」と謝って食事にありつきました。その時、あんなにまずいと思っていたサラダがものすごくおいしかったんです。自分から求めると受け取り方が違うんだと思います。
だから、本が身近にある環境を整えつつ、本以外の娯楽を保護者が見守ることが大切です。そうしないと、限られた時間の中でなかなか本に目を向けることかできません。厳しいように見えるかもしれないけれど、そうすることが必要だと思います。
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