ロンドン転勤で体験 学校ボランティアで感じたイギリスの教育事情とは?
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夫のロンドン転勤に伴い、娘の中学卒業を待って一家でロンドンへ移った沓澤家。妻である糸氏は、念願かなって、学校訪問ボランティア活動に参加している。訪問活動を通じて、ロンドンの学校や教育について感じたことを伺った。
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こちらに来たらやってみたいと思っていたことがありました。それはイギリスの学校でボランティアとして活動すること。それまで20年来続けてきた仕事が教育関係だったこともあり、海外の学校を実際に見てみたいと思っていたのです。その念願がかなって、日本人の学校訪問ボランティアに登録しました。活動内容は、学校からの依頼があったら数名のボランティアチームで学校を訪れ、日本の言葉や文化を教えること。私はこれまで3校を訪問しました。
1校目は公立中学校、2校目は私立の幼稚園から高校までの一貫校、3校目は公立小学校と、学年も学校のタイプも地域も違う3校を通じ、イギリスの教育の今を感じるよい経験ができました。
印象的だったのは、日本以上に学校による違いが大きいことです。私立学校の学費は日本以上に高く、入試もあります。生徒たちは幼いうちから相応の教育を受け、学校のカリキュラムでも、公立よりも進んだ内容を教えているところが多いようです。公立学校も、学校間での違いが大きいようです。ロンドンは、地域により住民の層が大きく異なります。順番待ちもあるほどの人気校がある一方で、Free meal(給食代が払えない生徒について給食代が無料になる制度)を受けている生徒が7割以上を占める学校も、少なくありません。
これら3校に共通していたのは、生徒たちの熱心に学ぶ姿勢でした。自分の意見や感想を積極的に表現し、授業に活気があります。先生たちの教育への取り組みが素晴らしく、恵まれない環境の生徒たちが多い学校でも、努力する先生の姿を見ることができ、救われる思いでした。生徒たちののびのびとした姿の背景にあるのは、教育・社会全体の違いなのかもしれません。
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