運命を分ける!?高3の三者面談前後にご家庭でやるべきこと

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夏休み前には、多くの高校でお子さまと保護者、担任の先生が話し合う三者面談が行われます。
特に高校3年生の三者面談の大きな目的は、お子さまの志望大や入試方式を具体的に検討すること。
ここで方針がしっかり決まれば、合格に向けて迷いなく突き進んでいけるので、三者面談はお子さまにとってもご家族にとっても一大イベントです。

ただ、三者面談では「先生の前で親子ゲンカ」といったトラブルを経験するご家庭も。
そこでこの記事では、大学生へのアンケートをもとに「三者面談の前後にご家庭でやるべきこと」をご紹介します。
ご家族でしっかり準備して、貴重な面談の機会を100%活用しましょう。

この記事のポイント

三者面談の成功は「事前の話し合い」にかかっている!

まずは、高校3年生で三者面談を経験した大学生の本音をご紹介しましょう。
コメントを見ると、「三者面談で進路方針をしっかり決定できた」という声が多数見られました。
その一方で、「面談で意見がまとまらずに終わってしまった」という声もありました。

(体験談)

三者面談前に母と話し、志望大をはっきり伝えました。さらに、「これからどんなスケジュールで勉強を進めたらよいか」など具体的な質問や確認事項を事前にピックアップしておいたので、先生との話し合いがスムーズに進んでよかったです。
(立命館大 情報理工学部 S・Hさん)

(体験談)

ぶっつけ本番で三者面談に臨んだら、親と先生の意見が対立し、オロオロしてしまいました。せめて事前に親と意見のすり合わせをしておけば、もっと実のある話し合いになったのに……。
(一橋大 社会学部 K・Sさん)

三者面談前に進路について話し合ったご家庭は約82%

三者面談の前にはご家庭で話し合って臨むことが大切です。
今回のアンケートでも、「三者面談の前に、保護者のかたと進路などについて話しをしていましたか?」という質問に対して、「話し合った」と回答した人は約82%に上りました。

では、具体的にはどんなことを話したご家庭が多いのでしょうか?
アンケートコメントを見ると、「志望大・学部」や「入試方式(推薦入試か一般入試か)」「奨学金を利用するか」「自宅通学か自宅外か」などについて話し合ったご家庭がめだちました。
お子さまに自由に話してもらうのはもちろんですが、保護者のかたも希望をしっかり伝え、意見のすり合わせをしておきましょう。

なお、「併願大について考えていなかったので、面談で先生に突っ込まれて困った」といった意見が少なからずありました。
第1志望大だけでなく、併願大の候補もお子さまと一緒に考えておくとよいでしょう。

(体験談)

どの大学を、どの出願方法で受験するかを一緒に確認しました。
学費や受験費用についてもひと通り調べて伝えたので、親も納得してくれました。
面談本番では、事前に話し合ったことを先生に伝えるだけでよかったので、スムーズに進みました。
(東京学芸大 教育学部 M・Hさん)

あらかじめ志望大は家族に伝えてあり、模試の結果からも「このままがんばればいけそうだね」と意見を共有できていました。
ただ、母が入試制度をあまり知らなくて、初歩的な質問を連発して担任の先生を困らせてしまったかも……。事前にもう少し、一緒に確認しておけばよかったです。
(京都大 農学部 N・Tさん)

高3の三者面談前に志望大が決まっていた人は約82%

ご家庭で三者面談前の話し合いをするにあたって、志望大検討は欠かせません。
第1志望大だけでも決めておかないと、三者面談では「どの大学・学部を受験するか」から話し合うことになってしまいます。
今回のアンケートでも、「三者面談前に志望大が決まっていた」という人は約82%見られました。
方向性が明確に決まっていなくても、志望大候補だけでもお子さまと一緒にピックアップしておきましょう。

面談が終わってから再度話し合うとベター

ご家庭で話し合いをしたうえで臨んでも、三者面談本番では先生から予想外のリアクションがある場合も。
大学生のコメントでは、「一般入試しか考えていなかったけれど推薦入試をすすめられた」「もっと志望大候補を広げた方がよいと言われた」などの事例が見られました。
先生からの意見を考慮に入れて、進路を再検討する人もいるようです。
今回のアンケートでも、「三者面談のあとに、志望大や進路について気持ちの変化はありましたか?」という質問に対して、「変化があった」と回答した人が約19%見られました。

そこでおすすめしたいのが、三者面談後にもご家庭で進路方針を確認しておくこと。
先生から教えてもらった情報や面談での気付きをお子さまと共有し、その内容を考慮に入れつつ進路を再検討しておきましょう。
このひと手間を惜しまないことで、家族間で共通認識を持てるため、お子さまは安心して受験勉強に打ち込めるでしょう。

(体験談)

一般入試しか考えていなかったけれど、先生から「推薦入試も考えてみたら? 出願できる大学はたくさんあるよ」とすすめられて検討を始めました。
(福井大 教育学部 A・Oさん)

志望大は決まっていたのですが、自分の成績から考えてかなりの難関大でした。そこで、面談では「この大学に合格した先輩は、どのくらいの成績でしたか?」と先生に質問。その結果、秋から成績が伸びたとしても難しそうだ、と家族で話し合い、志望大を変更しました。早めに方針を決められたので、入試直前にあわてずに済んでよかったと思います。
(千葉大 法政経学部 R・Hさん)

まとめ & 実践 TIPS

夏休みから受験勉強に本腰を入れ始めるお子さまは多いもの。
三者面談で今後の方針がしっかり決まれば、保護者のかたも安心してサポートができますね。
事前の話し合いと事後の振り返りで、後悔のない三者面談にしてください。

※2024年6月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(97人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。

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