【体験談】第1志望校不合格…どう切り替える?保護者にできることは?
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大学・高校入試が終わり、合格発表を迎えたお子さまも多いのではないでしょうか。
お子さまの中には、第1志望校への合格を果たせず、併願校に進学する人も少なくありません。
「気持ちを立て直して、入学した学校でがんばってほしい」と願いつつも、気分がふさいでしまう保護者のかたも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高校受験・大学受験で第1志望校合格を果たせなかった大学生にアンケートを実施し、「不合格からの切り替え方」を聞いてみました。
「受験で結果が出せなかったとき、保護者のかたにしてもらってうれしかったこと」も教えてもらったので、お子さまへの声がけなどのご参考にしてください。
※この記事は2023年1月に、「進研ゼミ」を受講していた大学生向けに実施した「大学・高校受験体験談に関するアンケート」をもとに作成しています。
「進学後」に目を向ければ気持ちを立て直しやすくなる
残念な結果が出てしばらくは、お子さまも保護者のかたも「ダメだった」ことに気を取られがちかもしれません。
でも、「第1志望校合格」より大切なのは、「進学後に何をするか」です。
入学後の生活に目を向けるためにも、併願校についてリサーチするなどのアクションはオススメです。
お子さまが落ち込みから立ち直れないようなら、新しい可能性に目を向けるきっかけになるような言葉をかけてあげるとよいかもしれません。
\体験談/
第1志望大の不合格がわかってから、第2志望大で行われている授業やサークル、行事などについてWebでいろいろリサーチ。進学が楽しみになったことでまた勉強に力が入り、今度こそ合格できました。
(公立大 理系学部 K・Iさん)
志望大不合格は悔しかったけれど、ネガティブな気持ちを引きずったまま進学するのはもったいないと考えて、「絶対に将来の自分に役立つ大学生活を送ろう」と決心しました。
(私立大 商学部 A・Hさん)
不合格…そのとき子どもが保護者に望むことは?
不合格がわかったとき、当然ながらお子さまのショックは大きいでしょう。
しかし、保護者のかたの励ましを得て、前向きな気持ちを取り戻すお子さまはたくさんいます。
では、保護者はナイーブになっているお子さまとどんなふうに向き合ったらよいでしょうか?
大学生に「第1志望校がダメだった時、保護者のかたに言われてうれしかったこと」を聞いたところ、2タイプの意見が挙がりました。
1.今までのがんばりを認める言葉がうれしかった
2.不合格には触れずに、さりげなく接してもらってうれしかった
逆に、「◯◯大(併願校)はちょっと残念だね」など、お子さまの選択した進学先を否定するような言葉をかけるのは避けたいところ。
いずれにしても、安易に慰めたりせず、お子さまの様子を見ながら柔らかく接するのがよさそうです。
\体験談/
高校受験の時、第1志望に不合格。でも、それを話題に出さず、いつも通りに接してくれてうれしかったです。慰められると悔しさを思い出してしまうので、そっとしておいてくれて本当によかったです。
(国立大 医学部 M・Mさん)
ダメ元で受験した第1志望校に合格できなかったとき、「途中で投げ出さずによくがんばったね」と言われたことで報われた気持ちになりました。
(私立大 文学部 A・Yさん)
失敗を成功に変えた大学生からのメッセージ!
第1志望校が不合格だったお子さまと保護者のかたに向けて、併願校に入学した経験のある大学生からメッセージをもらいました。
「一度失敗を経験したからこそ」の力強い言葉は、きっとお子さまの力になるはずです。
お子さまがつらい思いを引きずっているようなら、さりげなくシェアしてあげてください。
\大学生からの励ましメッセージ/
受験に失敗して併願大に入学することになったときは、それまで失敗経験がなかったのでかなり落ち込みました。でも、「この大学でしかできないことにチャレンジしよう!」と決めて積極的に行動。今では家族全員から「今の進学先にしてよかったね」と言われます!
(私立大 理工学部 H・Sさん)
大切なのは、進学先で出会う人や授業を通じて、自分がいかに学びを得られるかだと思います。自分が置かれた環境をめいっぱい楽しんで、たくさんのものをつかんでください!
(私立大 心理学部 K・Iさん)
まとめ & 実践 TIPS
ここまで、第1志望校が不合格だったお子さまへの接し方・気持ちの切り替え方をご紹介してきました。
最後に、1・2年生のお子さまと保護者のかたに、ぜひ今から取り組んでほしいことをお伝えします。
それは、第1志望校とは別に「ここなら進学したい」と思える併願校を見つけておくこと。
お子さまなりに気に入ったポイントがあれば、たとえ第1志望校がダメでも納得して進学できるはずです。
まだ時間に余裕があるうちに、「どんな環境で、どんなふうに学びたいか」をご家庭で話し合い、一緒に情報収集を始めましょう。
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