親子で意見が合わず、2月1日の受験校をまだ迷っているとき 学校比較のポイント【中学受験】

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受験直前期になっても2月1日に受験する第1志望校を迷っている、合格可能性判定も同程度で成績結果からも決めることができない、親子で意見が合わない、そんな悩みを持つかたもいらっしゃいます。そうした場合に、どのような観点で学校比較を行い、親子の考えをまとめていけばよいのか、森上教育研究所がお伝えします。

クラブ活動・行事・実技教科に着目し、子どもが活躍できる学校を選ぶ

第1志望の候補となる学校が2校あって甲乙つけがたい、どちらも同程度にお子さんが行きたがっている、模試の合格可能性も同程度、となるとどちらがよいかとても悩まれることと思います。こういった場合にやはり優先したいのは、お子さん本人が過ごしやすい学校はどちらかということです。その見極めの観点として着目したいのは、クラブ活動・行事・実技教科です。今年はウェブで学校紹介の動画等を公開している学校も多いので、ぜひこの観点で見直してみてください。

たとえば、お子さんがやりたいクラブ活動が盛んな学校、体育大会・合唱コンクールなどお子さんが活躍できる行事がある学校、さらに体育、美術、英語などのお子さんが得意とする実技系教科でよい先生がいらっしゃったり力を入れていたりする学校はどちらなのか。こうした観点で2校を比べてみてください。
こうした場でお子さんが活躍できるととても目立ちますし、お子さんが自信を持って振る舞うことができるようになり、学校生活が非常に楽しく感じられるようになるでしょう。中学生のときには、こうした自分を誇れるような経験をすることはとても大切なことですから、そういった経験が可能な環境のある学校を選ぶとよいと思います。

親子で意見が合わない場合は、第三者にも入ってもらう

難しいのは、親御さんが行かせたい学校とお子さんの行きたい学校とで、意見が食い違っている場合です。特に、男の子は父親、女の子は母親と対立してしまいがちです。しかし、多くの場合同性の先輩である男の子にとっての父親、女の子にとっての母親の意見は、経験に基づいており、生かすべき教訓を含んでいます。「子ども本位」とは言われますが、お子さまが的確な判断をできる範囲はそれほど多くないので、親御さんは上手にお子さまを誘導してあげる必要があります。

それでもどうしてもお子さんが納得せず、親子で意見がまとまらないという場合には第三者に入ってもらうのもよいでしょう。ただし、親御さんの考えも自分が子どもだったころの学校観やキャリア観に基づいていますから、世の中の変動の大きい現在、必ずしも正しいとは限りません。最新の同性のキャリアガイダンスの情報を第三者から聞いて参考にすることができれば、親子とも納得して学校を選ぶことができるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

第1志望の候補となる学校が絞りきれない場合に優先したいのは、お子さん本人が過ごしやすい学校はどちらかということです。
その見極めの観点として着目したいのは、クラブ活動・行事・実技教科です。こうした場でお子さんが活躍できる、自信を持って振る舞うことができるような学校を選ぶとよいと思います。
親子で意見が食い違っている場合は、親御さんは上手にお子さまを誘導してあげる必要があります。どうしてもお子さまが納得しない場合には、第三者に入ってもらい、最新の同性のキャリアガイダンスの情報を参考にすることができれば、親子とも納得して学校を選ぶことができると思います。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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