高校受験で起死回生!? 中学受験の併願校選びのポイントとは?

小学3~4年生から受験するまで、長い間塾に通って中学受験を目指している受験生や保護者のかたにとっては、第1志望に合格できない場合でも、私立中学校に通おうと決めているご家庭もあるかと思います。この併願校の選び方について、もう一度高校受験をするか否かという選択肢を考慮に入れると、偏差値だけでなく、考えておいたほうがよいポイントがあります。具体的にどういうことなのか? 森上教育研究所がお伝えします。

下位校は内申点で起死回生のチャンスも! 中堅校は内申点ではメリットが少ない

残念なことですが、受験生の誰もが第1志望の学校に入れるわけではありません。当然、どの受験生も併願校を受験することになりますが、併願校の中から進学先を選ぶ際、高校受験で第1志望校に再チャレンジするかどうかというのが一つのポイントになるというお話をしたいと思います。

・同じように、高校受験にチャレンジしたいと思っている生徒がほかにもいるか
半付属校の場合は、高校受験~大学受験で3~7割の生徒が外部受験をする学校もあります。そうした学校の場合は、同じ目標に向かって切磋琢磨する同級生がいると、お互い刺激になるため、本来の意思を忘れずに励むことができます。また、幼稚園や小学校から大学まである一貫校に通っている場合、クラブ活動などほかの学校のほうが自分のやりたいことを極められそうだと思うと、外部進学を考えるようになるお子さまもいるようです。
外部受験をする生徒の多い学校は、先生も協力的なことが多いため、入学する学校を選ぶ際は、どれくらいの生徒が高校で外の学校に出ていくのか調べておくといいでしょう。

・内申点的に推薦入学が狙えるかどうか
あからさまな話ですが、本来目指していた学校よりも偏差値が低いいわゆる下位校に入学したとしても、内申点がオール5に近いなど良好ならば、推薦入学で起死回生を狙えるチャンスがあります。この場合、都立(公立)を併願することになると思いますが、私立は勉強も公立よりは先取りで進んでいる場合が多いので、トップ校を併願校とすることもできるでしょう。都立高校の入試は、内申点と学力試験の細かい相関が模試でほぼ正確に計算できるため、合格圏内の学校をしっかり選ぶこともできます。
逆に、中堅校から高校受験を目指す場合は、推薦入学を狙うのは難しいというのが現実です。

併願校の中から合格した学校を選んで進学するとなると、少しでも偏差値の高い学校に決めることになりがちですが、偏差値の他に選択基準となるポイントを頭に入れておくと、入学後のイメージをしっかり描くことができるでしょう。
保護者のかたが主体になって行う中学受験と違い、高校受験ではお子さまがどうしたいのかという意思が行動のモチベーションになります。保護者のかたも、ぜひお子さまの考えに寄り添い、お互い納得した形で高校進学を迎えられるとよいですね。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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