図を使う応用問題、具体例と一緒に覚えるのが早道と中学受験の専門家
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中学受験の算数では図や比を使って解く問題が多い。図を描いて答える問題が苦手という小6女子の保護者に、ベネッセ教育情報サイトが、平山入試研究所の小泉浩明氏からアドバイスをもらった。
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【保護者からの質問】
線分図や面積図などを描いて考える問題で、どの図をどの問題で使えばいいのかわからないようです。応用問題ともなると、解答を見ながらでないと解けません。(小6女子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
算数の文章題で使う図には、「線分図」「てんびん図」「面積図」などがあります。どの問題でどの図を使うのか、具体例とともに覚えてしまうのが早道でしょう。
たとえば食塩水の濃度の問題なら、てんびん図か面積図と覚えます。例題をもとに、てんびん図の描き方のポイントをお話しします。
6%の食塩水(A)300gと14%の食塩水(B)100gをまぜました。できた食塩水は何%の食塩水ですか。
【図を描く手順】
(1) 三角形の支点の上に横棒を書き、てんびんの形にする
(2) 横棒の両端の上と支点の上に、問題に出てくる3つの濃度を書く。めもりは右にいくほど大きくなる
(3) 横棒の両端に、おもりのようにつり下げる
食塩水の量を書く問題にある濃度は、6%、14%、まぜてできる食塩水の濃度△%です。△%は6%より大きく、14%より小さいはず。つまり、6%<△%<14%ということになります。そして、めもりは右にいくほど大きくなる。この二つがポイントです。
したがって、手順(2)→ てんびんの横棒の左端に6%、支点の上に△%、右端に14%手順(3)→ 6%の下に300gのおもり、14%の食塩水の下には100gのおもりを下げるここまでくれば、あとはてんびんのつり合いから、両端から支点までの長さの比を求め、逆比にすれば食塩水の濃度が求められます。
てんびん図が描けないのは、どこに、何を、どの順番で描くかを覚えていないから。まずは図を何回も描き、手順を覚えましょう。ほかの図も同じように克服してください。
出典:線分図や面積図など、どの図をどの問題で使えばいいのかがわかりません -ベネッセ教育情報サイト
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