【10年使うことも】子どもの学習机の選び方のすべて
- 教育
小学校の入学を控えたお子さまに学習机を買ってあげようと考えているかた、多いのではないでしょうか。お子さまにはしっかりと勉強をしてもらいたいもの。だからこそその環境作りにはこだわりたいものです。
今回はお子さまの学習机の選び方について解説します。
学習机は作りきり! 早めの購入をオススメ
各家具メーカーが作る学習机は、基本的に毎年若干モデルが変わるため、その年のモデルはその年を限りに生産が中止される形になります。そのためもっとも購入が増える2~3月の終わりの時期になってくると、もう売り切れてしまっているモデルがでてきてしまうのです。さらに、万が一配送された机にキズがついていたりした場合にも、交換できる在庫がない、なんていう事態にもなりかねません。
学習机は、大体毎年9~10月ごろに店頭に並び始めますので、なるべく早めにお店に行き、選んであげる事をオススメします。
実は長年使うものになるのが学習机
学習机の購入時期として最も多いのは小学校の入学前ですが、実は学習机というのは、ほとんど買い替えをされない家具のひとつです。皆さんの周りにも、小学校のころに買った学習机が、まだ実家の部屋に残っている、なんていう人、多いのではないでしょうか?
机というのは、通常使っている限りであれば、そうそう壊れることはありません。特に学習机は丈夫な作りになっているので、買い替えるタイミングというのがなかなか訪れないのです。そのため、気づいたら10年以上使っていた、なんていうことになりがちです。ですから、長く使うということを前提に机を選んであげるとよいでしょう。
購入前にどこで勉強するのかを決めよう
一昔前だと、学習机は子どもの部屋に置くというのが大半だったと思います。
しかし、最近ではリビングやダイニングルームでの勉強を薦める教育専門家もいます。確かに、まだ学習習慣が身についていない子どもが部屋で1人勉強するのは難しいかもしれません。
低学年まではリビングなどご家族の目が届く場所で勉強し、学年が上がるにつれて学習習慣が身についてきたら自室で勉強するなど、先のことを考えておくと学習机を選ぶ時にひとつの基準となるでしょう。
部屋のレイアウト変更に対応しやすい机を
最近の学習机は、棚や引き出しの組み合わせを自在に変化させることができるモデルが増えています。実際には、一度決めた配置を変更する機会というのはそんなにないのですが、勉強場所をリビングから子ども部屋に移す場合や子ども部屋のレイアウトを変えるときに、本棚を外に出したり、あるいはデスクの上に置いたりすることができるモデルを選んでおくと、レイアウトに幅が出やすくなります。そのため、棚や引き出しの位置を変えることのできるモデルを選んでおくと、後々役に立つことがあるかもしれません。
実はとても重要な椅子選び
実は学習机選びにおいて、とても重要になってくるのが椅子選びです。お子さまにとって最も勉強しやすい高さや深さに調節できるような椅子がオススメ。特に高さについては、天板の高さと、足が届く高さという二つの軸が出てきますので、座面の高さの調節ができることに加えて、足置きもちゃんとついているモデルを選ぶとよいでしょう。
さらに理想的なのが、背もたれの位置を調節できるモデルです。座面の深さを調節できるような椅子にしておくと、正しい姿勢で勉強がしやすくなります。
最近では学習机側にも天板の高さを調節できるモデルなどがでてきていますが、やはり一度設置した机の高さを調節するのはなかなか大変な作業です。お子さまが大きくなってからでも調節がしやすい機能を備えた椅子を選ぶとよいでしょう。
お子さまが夢中になるデスクマット
家具屋さんの学習机コーナーに行くと、お子さまが必ずと言っていいほどチェックするのが、最新のアニメや戦隊もののキャラクターなどが並んだデスクマットです。大半のお子さまはそこしか見ていないといっても過言ではありません。学習机は親が選び、デスクマットをお子さまに選ばせる、というケースがとても多いです。
ただ、デスクマットの中には、世界地図や虫や花の紹介が書かれたものなど、お子さまの学習に役立つものも多く存在しています。お子さまの好きな物を選ばせることもいいですが、お子さまの役に立つものを選んであげるのもよいかもしれません。
他にもこだわりたい5つのポイント!
お子さまがこだわるポイントとえいばやはりデザインやデスクマットなど見た目の部分ですが、おうちのかたはぜひ以下の機能的な部分や周囲の小物もしっかりとチェックしてください。
1.素材
最近はリビングで学習するお子さまが増えたこともあり、学習机のバリエーションも豊富になってきました。
デザインだけでなく、素材もさまざまあるのでお子さまとじっくり選びましょう。
長期使用したいかたには、定番ですがやはり天然木のものがオススメ。
造りが丈夫なうえ、高級家具と同じくらい高価なものもあるので、予算と相談しながら決めましょう。
2.サイズ
サイズは幅が100cm前後のものが一般的です。
広く使いたい場合はこれよりも大きいサイズを、部屋の間取り上、厳しい場合はコンパクトな学習机を選ぶとよいでしょう。
リビングで使用するというかたは、奥行きが狭いものを選ぶとスッキリ見えるのでオススメです。
3.デザイン
お子さまもおうちのかたもこだわりたいのが、デザインではないでしょうか。
リビングに置くなら合わせやすいシンプル&ナチュラルなもの、子ども部屋に置くならカーテンやラグに合わせたもの、といろいろな選び方ができますよね。
カラーバリエーションが豊富なタイプも最近は多いので、ぜひ部屋の雰囲気にあった学習机を見つけてください。
4.ポールハンガー
机の横にあると便利な一品。入学当初こそ勉強道具は教科書や筆記用具だけと少ないですが、次期に絵具や書写セットなどが増えていきます。
学習机とセットで購入しておけば、収納はバッチリなので机周りがスッキリします。
5.ライト
子どもの目を守るという重要な役割のライト。
字を書く時にちゃんと手元は明るいか、机上に広げた教科書にしっかりと光が届いているかをチェックしましょう。
暗いのはもちろん避けるべきですが、明るすぎるのも目への刺激が強すぎるのでNG。
お子さまに実際に体験してもらい、ちょうどよいものを選びましょう。
最後はやっぱり予算次第
天板に厚い無垢材を使ったものや、フォースターと呼ばれる規格を取得した安心素材でできたものなど、学習机には様々な種類があります。当然金額の幅も広く、高いものだと椅子とセットで10万円を超えるモデルも存在します。
その中で、どれを選ぶか、となるとやはり予算の問題は大きく、事前にある程度予算の範囲を考えておいたうえで、最適なものを選ぶようにするとよいでしょう。その際は、機能性や素材、デザイン等、何を重視するかを考えておきながら、店員さんとよく相談して決めると後悔が少なくて済むと思います。
学習机選びは、小学校入学時に選ぶことが多い分、その時のお子さまのことを考えてしまいがちです。
しかし、普通に使用していれば10年はもつ家具でもありますので、少し長い目で考えて選ぶと、より良いものに出会えるかもしれません。