作者のメッセージは何? 国語の物語文を上手に理解するためのトレーニング法とは
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国語のテスト問題で、物語文からの出題を苦手に感じている子どもは多い。その中でも、書かれているテーマを理解できないという悩みが目立つ。そこで、ベネッセ教育情報サイトに寄せられた小5女子の保護者からの質問に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスする。
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【保護者からの質問】
国語の物語文の問題が苦手です。何が書かれているのか、内容を理解できません。問題を解く時は何度も読み直さねばならないようです。(小5女子の母)
【小泉氏からのアドバイス】
物語を読んで、あらすじを言えない子どもは少ないと思います。難しいのは、筆者の「イイタイコト(テーマ)」を、ズバリと短い文でまとめることです。物語を読んで、さっとその文章のテーマを言えるような子どもは、なかなかの国語力の持ち主といえるでしょう。
イイタイコトをとらえる練習としては、文字からではなく映像から入る方法もあります。手軽なのは、メッセージ性が強く、1話で完結するアニメーションでの練習です。親子で見て、作者の伝えたかったメッセージを話し合うことで、イイタイコトのとらえ方やそれを表す言葉を学ぶことができます。文字からではなく映像で入ってきますから、どこでつまずいているかがより明確にわかります。原因がわかれば、対処もしやすくなると思いますので、まずはこうした練習をするのがよいかもしれません。
映像でのテーマのとらえ方やその表現に慣れてきたら、いよいよ物語文の文章を読んでいきます。ただし、ここでいう物語文とは本ではなく、入試問題文のことです。なぜ入試問題文を使うかというと、文章が短くまとまっており、テーマがはっきりしている場合が多いからです。映像でしっかり練習してきましたから、文章でもテーマをとらえて、それを表現することができるようになっているはずです。
出典:国語の物語文の問題で、何が書かれているのかがよくわかりません[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト
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