中学受験対策本番! 2学期を有意義に過ごすために、今6年生がやるべきことは?
楽しかった夏休みも終わり、いよいよ2学期に突入した。特に6年生は、中学受験に向けた対策が本格化していることだろう。そこでベネッセ教育情報サイトでは、中学受験のプロである森上教育研究所の森上展安氏に、2学期がスタートしたばかりのこの時期に、6年生が取り組むべき課題について伺った。
***
2学期以降は、時間との戦いになります。志望校に応じて、優先順位をいかに付けるかが極めて大切なのです。夏休みに取り組んだ問題集を見直し、できている単元、できていない単元に印を付けるなどして、2学期に取り組むべき課題を整理してください。
お子さまに対しては「大丈夫だよ」「苦手なところも、ゆっくり取り組んでいけば間に合うからね」という姿勢が基本。「課題が多すぎる!」と保護者がまいってしまっていては逆効果になります。
マスターしている単元、得意な分野については「ここは得意だね」「こういうところが武器になるね」ということを、お子さまにしっかり伝えてあげてください。最近増えている総合問題や適性問題では、得意分野を糸口に解答の手がかりを得たり、自分の考えを深めたりすることが大切になります。
さらに、その問題集を塾や家庭教師の先生に見せて、志望校に応じて「ここは必要」「このレベルの問題はやらなくていい」などと優先順位を付けてもらいましょう。志望校に応じてコーチングしてもらい、課題が減ると子どもの不安も軽減されますし、意欲も違ってきます。
夏休みに総復習や苦手克服に取り組んだ意味は、2学期には何に力を入れるべきかを判断する「材料」を得るため。夏休み明けの時点で、志望校の合格ラインに達している子はほとんどいません。9月から12月までの3か月間で徐々に力を上げていくイメージを持ってください。課題が明確になると、不思議と実力はそこに追いついてくるものです。入試問題は、今の時点ではまだ解けなくてかまいません。取り組むのは冬休み以降でいい、くらいのつもりでゆったりとかまえておきましょう。
出典:2学期に備えて課題の棚おろしを[中学受験 6年生] ‐ ベネッセ教育情報サイト