保険会社勤務ってどんな職業?どうすればなれる?

世の中にはたくさんの職業があります。どんな仕事内容で、どういう人が向いているのか知っておくことは、自分の可能性を広げるためにも、大いに役立つでしょう。今回は「保険会社勤務」を取りあげます。


保険会社勤務とは?

 保険に加入していると、病気や事故、災害が発生した際、契約内容に沿って保険金・給付金が支払われます。そうした不測の事態に備えるために保険商品を提案・販売したり、加入者から集めた資金を管理・運用するのが、保険会社に勤務する人の仕事です。また、新しい保険商品の開発も行います。

 

 

保険会社勤務の仕事の内容

 保険会社には、人の生死、病期やけがによる入院を保障する保険を扱う「生命保険会社」と、火災保険、地震保険、自動車保険などのモノや財産を対象とした保険を扱う「損害保険会社」の2つに分けられます。保険会社から委託を受けた保険外務員あるいは保険代理店が、販売員として保険商品の勧誘・契約締結の手続きなどを行います。保険会社内で勤務する人は、販売員の管理やサポート、集めた保険金の管理、運用を担当します。また、保険金・給付金を支払う際には、正しく請求されているかの査定も行います。

 

保険商品は時代に合わせて新しいものが常に開発されています。病気や火災、事故だけでなく、ストーカー被害やスポーツでのケガなどに対応する保険もあります。そうした新商品を開発するのも保険会社勤務の大切な仕事です。

 

 

保険会社勤務になるための必要な資格

 保険の販売員として営業活動を行う場合には、(社)生命保険協会が実施する「一般課程試験」、日本損害保険協会が実施する「募集人試験」に合格し、業界全体が定める資格をとる必要があります。この資格は入社後、研修を終えた時点で取得することになるので、あらかじめ持っている必要はありません。

 

保険会社内で、保険金の管理や資産運用を行う場合は、経済や証券に関する専門知識が必要になります。ですから、大学では経済や経営、商、法学部で専門知識を学んでおくことが望ましいでしょう。入社後にはファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、CFPといった資格をとってスキルアップしていくことも大切です。

 

 

保険会社勤務の将来性は?どんな性格の人に合っている?

 お客様一人ひとりの人生設計に向き合い、相談に乗ったり、必要に応じてアドバイスを行うといった仕事内容であるため、コミュニケーションの能力に優れ、誠実な人柄が求められます。また、新商品の開発においては、時代の流れを洞察し、未来を予測する力が必要になってきます。

 

少子高齢化とそれに伴い労働人口の減少が進む日本において、国内での保険料収入の増加はあまり期待できないと言えるでしょう。しかし保険は人々の生活にとって欠かせないものであり、時代に沿ったさまざまな新商品の登場が待ち望まれています。今後は、経済成長を背景に市場規模の拡大が見込めるアジアを中心とした新興国に、販路を見いだしたりすることになるでしょう。

 

 

参考:
保険会社勤務│ 大学・学部・資格情報 | Benesse マナビジョン
http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/job/list/054/index.html

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