林業系研究・技術者ってどんな職業? どうすればなれる?
世の中にはたくさんの職業があります。どんな仕事内容で、どういう人が向いているのか知っておくことは、自分の可能性を広げるためにも、大いに役立つでしょう。今回は「林業系研究・技術者」を取りあげます。
林業系研究・技術者とは?
森林を「再生可能な資源」ととらえ、その有効な利用法を調査するのが林業系研究・技術者の役割です。今ある森林資源をどのようにすれば守ることができるのか、よりよい資源の使い道はないのか、日夜研究しています。
林業系研究・技術者の仕事の内容
官公庁の森林を保護する部署で働くか、民間の木材、パルプを扱う会社で働くなどの道があります。
森林管理署など森林を保護する部署で働いている人は、毎日森林を見回り、木々が健康に育っているかを調べています。森林が順調に生育できるよう、環境保護の計画を立てるのが仕事です。民間の木材関連企業に就職した場合は、木々を「材料」として新製品の開発や研究に取り組むことになります。
林業系研究・技術者になるために必要な資格
森林に関する知識を身につけるためには、大学の森林科学科や環境にかかわる学科に進むのが一般的です。民間企業への就職をめざす場合は特に必要とされる資格はありませんが、官公庁への就職をめざしているのなら、公務員試験を受験し合格する必要があります。
植物の生態調査、治水・治山、材木の加工など、林業系研究・技術者の仕事の領域は多岐にわたります。行う仕事によって求められる知識が異なるため、事前にどんなことをやりたいのかよく考えたうえで進路を決めるのが無難です。
林業系研究・技術者の将来性は? どんな性格の人が合っている?
省エネ、エコロジーといった観点から、森林は有効な資源として活用する動きに注目が高まっています。また、地球環境保全といった大きな視点から見ても、森林の保護という林業系研究・技術者の仕事の重要性は増していくと考えられます。
森林の在り方は、周囲に住む人々の暮らしとも密接にかかわっています。環境を保護するという使命感と、人々と協調しながら進めていくバランス感覚を持っていることが大切です。
木々が成長し、森林が豊かになるまでには長い時間がかかります。腰を据えてじっくりと取り組める忍耐力のある人に向いている職業だといえます。