中学受験、国語の知識問題重視の志望校に苦手克服法は?
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コツコツと勉強しなければ身に付かない、国語の「知識問題」。志望校は知識問題を多く出題する傾向があるのに、それが大の苦手という小6男子の保護者の悩みに、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスを送る。
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【保護者からの質問】
国語の知識問題が苦手で、テストの点数も3割近く減点されてしまいます。大人が普通に使っている言葉が理解できていないのに、難しい社会や理科の言葉を知っているという逆転が起きているようです。逗子開成中学校が志望校です。改善方法はないでしょうか?(小6男子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
知識問題というのは、「漢字の書き取り・読み取り」「慣用句」「ことわざ」「故事成語」「文法問題」「文学史」などに関する知識を試す問題です。コツコツ勉強する必要があり、一朝一夕に身に付くものではありません。
慣用句は読書などによって身に付いていきます。苦手な子どもは、恐らく読書の習慣がなかったのでしょう。逆に、理科や社会の難しい言葉を知っているのが妙に感じるかもしれませんが、これらは塾で勉強したから覚えているのです。
言葉の知識は、何としても身に付ける必要があります。試験までに時間がある中学年は読書から、高学年になって時間がない場合は、漢字のドリルや言葉の練習帳で毎日コツコツと勉強しましょう。やればやっただけの効果が期待できます。文法問題や文学史は、かなり出題範囲が絞られます。一から勉強をやり直すよりも、出そうなところから勉強するのが効率的。志望校の出題傾向や頻度をチェックしましょう。
志望校は、知識問題重視の学校のようです。苦手なまま受験するのは、あまりにも不利。もし勉強する時間がなければ、知識問題の少ない学校を受けることも考えたほうがよいかもしれません。ただし、問題文を読む時は漢字、慣用句、ことわざ、故事成語などの言葉の知識は充実させる必要がありますから、それだけは今からでも勉強すべきです。
出典:国語の知識問題が苦手で、テストの点数も3割近く減点されてしまいます[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト
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