夏休みが勝負! 3種類の計画表で受験生活をコントロール
最近では、時期を早めて8月後半から2学期が始まる学校が増えている。それでも、夏休みは長期間にわたるもの。「夏休みには、必ず計画を立ててください。計画を立てる時には、必ずお子さまを巻き込んで、自覚を持たせましょう」と語るのは安田教育研究所の安田理氏だ。夏休み中の学習方法について、詳しく伺った。
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まずは計画表を作りましょう。
◆長期プラン
30日間ないし40日間を、
●最初の2週間で「宿題」と「中1から中3・1学期までの総復習」をする
●8月上旬から中旬の10日間で「苦手教科、苦手単元の克服」をする
●最後の1週間ないし10日間で「2学期の予習」をする
といったように、各期間の目標を決めます。
◆週間プラン
計画というものはどうしても理想的なプランになり、必ず予定が狂いがちです。ずるずる遅れを引きずらないように、1週間ごとに予備日を設け、遅れた部分はこの日にやりきるようにします。予定外のことが起こることも多いので、予備日は絶対に必要です。予定の分量も、7等分でなく6等分にしておくのがコツです。
◆日課表
家にいる時間が多い夏休みこそ、毎日決まった時間に起床、食事、勉強、入浴、就寝することが大原則です。保護者のかたもこの気持ちを強く持っていないと、夏はつい夜更かしになります。花火大会・夏祭りなどの誘惑に負けて、生活自体がだらけてしまわないように気を付けましょう。
夏休み中も、学校に行っている時と同じ時間に起き、午前中4時間(50分×4コマでもかまいません)は勉強しましょう。その分午後は自由時間にして、息抜きに充てるといいでしょう。夜の勉強は2時間くらいを目安にします。夏はどうしても体力を消耗しますから、睡眠を普段より1時間くらい多く取りたいものです。
他人がいるほうが集中できるというタイプのお子さんならば、講習のない時は、図書館や、塾の自習室に通わせるという方法もあります。