「上から目線の文章だから頭に残らない」中学入試の説明文に対策は?
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中学受験を目指す中、国語問題で苦戦する子どもの勉強法に手を焼く保護者もいるだろう。「国語の説明文は『上から目線の文章』だから頭に残らない」と主張する小6男子の保護者からの悩みに、平山入試研究所の小泉浩明氏が、子どもが論説文を読み難いと感じる理由を挙げながら、対策をアドバイスする。
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【質問】
国語で、共感・感動できる物語文であれば得点できますが、説明文などは「上から目線の文章だから頭に残らない」と主張し、選択問題でさえ得点できません。好き嫌いで文章を読んではいけないことはわかっているようですが、精読しきれていないようです。せめて、主題くらいは理解できるようになってほしいのですが……。(小6男子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
「上から目線の文章だから頭に残らない」という主張をするのは、「素直でまじめな子」に多いようです。論説文では「~すべき」「~である」など、断定表現が多くなります。あいまいな表現を好む最近の子どもたちは、強く感じる表現につい引いてしまい、内容が頭の中に染み込まないのでしょう。
また、普通とは違った視点で見ようとする、論説文の性格が原因かもしれません。自分が正しいと思っていたこととは違った意見や見方が出てきた時に、なかなか頭を切り替えることができないのです。
まず、他の人を説得しようとする論説文では、断定的な「○○だから、△△である」という言い方が一般的で、読み手を威嚇しているわけではないことを、子どもに伝えましょう。そして、物事にはさまざまな見方があり、いろいろな意見があり得ることを理解させることも大切です。
価値観は決して一つではないことを理解し、他の人の意見を吟味する習慣を付けていけば、入試レベルの論説文を読めるようになることはもちろん、物事をさまざまな視点から深く考えるようになれると思います。
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