高校生活スタートまでは毎日勉強する習慣を、と受験のプロ
高校受験終了後、入学まで遊んで過ごそうと考えている中学生も多いだろう。合格に安どして、ダラダラと過ごしてしまいがちな難しい時期。保護者とともにどのような生活を心がけたらよいだろうか。「この時期に気が抜けて勉強を怠ると、高校の勉強のスタートでつまずき、その後の学力に差が生まれてしまいます」と話す安田教育研究所の安田理氏に、理想的な過ごし方のアドバイスをもらった。
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高校に合格をすると、安ど感が生じますから、今までと同じように1日に3時間も4時間も勉強するのは難しいでしょう。せめて、2時間程度は必ず勉強するというクセをなくさないようにしたいものです。机に向かう習慣に1ヶ月でもブランクがあると、高校入学後、いざやろうとしてもきつくなってしまいます。推薦入試合格者に課題を出す高校があるのも、勉強の習慣をなくしてほしくないからなのです。
ほとんどの中学生が、中学3年間で集中して必死に勉強するのは、中3の12月から入試本番までの3ヶ月間くらいです。この間に一般入試に向けて3月中旬までがんばり続けた生徒と、早くに勉強の気が抜けた生徒では高校入学後に大きな学力差が生まれてしまいます。
高校のスタート時に自信を失うと、その後の高校生活でも尾を引いてしまいます。中学の教科書の復習でも、塾、通信教育で使った教材でもいいので、中学時代の学習内容を身に付けること、毎日勉強する習慣を頭と体に染み込ませることが肝心です。