読解力不足の小3女子 「多くの文章を読み慣れて」と中学受験の専門家
国語の読解問題が苦手な小3女子。想像力を働かせないと解けない問題や、ひっかけ問題はお手上げだという。受験に向けて読解力を養うには、どのような勉強をすればよいのだろうかという母親の悩みに、平山教育研究所の小泉浩明氏がアドバイスする。
***
【質問】
国語の読解問題の出来が、文章によって左右されます。経験のない内容を想像力で読み取ることができませんし、客観的にとらえることもできません。選択問題のひっかけにすぐにひっかかってしまいます。どうしたら、文章を読み取る力が付くのでしょうか。(小3女子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
文章を読み取るためには、最初の数行を読み始めた時、「何の話なのか」「どのような展開になっていくのか」を想像する力が重要になります。多くの文章を読んでいる人は、知識が多く想像も豊かで、速く正確に読み取る可能性が高くなります。あまり文章を読んでいない人は、想像したくてもなかなかできず、読むスピードも遅くなってしまいます。読書の習慣がある人の読解力が高いのは当然といえるでしょう。
ただし、日常的に目にする文章と、いわゆる中学受験の問題文とでは難度にかなりの差があります。気楽に読める内容ではありませんから、今までの「知識」を総動員して、「想像力」を大いに働かせ、自分の想像した「感情」や「思考」が文章に沿ったものかどうか、問題文を「根拠」にしながら読み進めることが大切です。
これらを上手にできるようになるには、多くの問題文を読んで「知識」や、「想像力」を養う必要があります。さらに、自分の読みが正しいかを確認するという作業、つまり「論理的な読み方」も求められます。一朝一夕に身に付けることはなかなか難しいですが、今から文章を読み慣れるなどして、少しずつ読解力を付けていきましょう。
出典:国語の読解の問題の出来が問題文によって左右されやすく、選択問題にひっかかりやすい[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト