他人の作ったおにぎりが食べられない…それはどうして?

 「他人の作ったおにぎりが食べられない」という大人がいるようですが、小学生の場合はどうなのでしょう。全国の小学1~6年生のお子さまをもつ保護者のかたを対象に、アンケートをとりました。

小学生の4人に1人は他人の作ったおにぎりに「抵抗がある」と回答

 小学生全体の約25%が他人の作ったおにぎりに対して抵抗があるという結果となりました。家族以外の人が作ったおにぎりを食べることに抵抗があるか、という質問に対し「とてもある」と回答したのが4.7%、「まあある」と回答したのが20.4%でした。


性別や学年別では、数値の違いは若干あるものの、性別、学年で傾向が分かれるといえるほどの大きな違いはありませんでした。
 




「他人の作ったおにぎりが食べられない」…小学生の率直な意見

 他人の作ったおにぎりに抵抗を感じる子どもとそうでない子どもは、それぞれどういう意見を持っているのでしょうか。小学4~6年生の声を聞いてみました。

他人の作ったおにぎりに「抵抗がある」と答えた子どもは、「なんとなく汚い感じがする」「ばい菌や毒が入っているかもしれない」と、他人からの食べ物に対して注意深くなっている姿勢がうかがえました。

 

「抵抗がない」と答えた小学生からは、「食べてあげないとかわいそうだから」「せっかく作ってもらったら食べないわけにはいかない」「だれが握っても変わらないのではないか」という回答が目立ちました。また「仲のいい友達や、親戚のおにぎりなら食べられる」と、条件つきで食べられる、という意見もありました。

 

抵抗がある子どもの家庭では、衛生管理の意識が高い

 また、他人のおにぎりに対して抵抗がある子どもと、そうでない子どもの違いについて分析をしてみました。その結果、「とてもある」と回答した子どもの家庭では、そうではない子どもの家庭に比べて、「食品の表示や、添加物などの知識」と「食の衛生管理の知識」を「とても学ばせたい」と回答した割合が高くなっていました。全体平均では「とても学ばせたい」との回答がそれぞれ18.4%、26.8%ですが、他人の作ったおにぎりを食べることに抵抗が「とてもある」と回答した家庭では、それぞれ31.9%、41.4%が「とても学ばせたい」と回答しています。




食への警戒心の表れ…対人コミュニケーションには配慮を

 調査結果からは、他人のにぎったおにぎりへの警戒心がうかがえました。近年では、食品偽装や食中毒など、食の安全が疑われるニュースが報道されています。このような時代背景を受けて、意識の高いご家庭では特に、食べ物に対して警戒心を抱いているのかもしれません。

食に関しては個人によってアレルギーや食文化、好き嫌いなどがあり、自分と違った考え方や体質があります。食を通じたコミュニケーションには気配りが必要なものだという心構えが大切ですね。

 

【調査1】

期間:2013年9月20日~2013年9月25日

対象:全国の小学1~6年生のお子さまをもつ保護者

調査方法:インターネットでのアンケート調査

調査実施機関:株式会社マクロミル

有効回答数:2,472名
(女性:1,561名 男性:911名 20代:28名 30代:970名 40代:1,410名 50代:64名)

調査項目:「家族以外の人が作ったおにぎりを食べることに抵抗がありますか?※市販のものは除いてお答えください。」

 

【調査2】

期間:2014年4月17日~21日

対象:小学4~6年生

調査方法:チャレンジウェブ「ヒソヒソ団ウェブ」  http://navi.benesse.ne.jp/sho/all/others/hiso/

調査項目:「きみは、家族以外の人がにぎったおにぎりを食べられるかな?」

 

出典:ベネッセコーポレーション 進研ゼミ小学講座

プロフィール

執筆:森康江

料理食育雑誌編集長、幼児・小学生家庭向け食材キット・料理グッズ開発、小学生向け食育講座の立ち上げ制作など、幼児・小学生家庭の食育に長年携わる。2011年食育学会にて講演、2013年文部科学省の食育有識者会議に参加。

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