2014年の中学入試はどうなる!? 専門家が分析

2014年の中学入試はどうなる!? 専門家が分析中高一貫校の受験者数は減少し続けていたが、その原因はリーマンショック以降の不況によるものと考えられてきた。しかし、不況が続くにしても、不況が深刻化していかなければ、受験者数はやがて横ばいになるはずのところ、2013年入試の受験者数前年対比実績は97.1%となった。2014年の入試の受験者数はどのように動くと予想されるのだろうか。森上研究所の森上展安氏に、今年の入試動向分析を伺った。

 

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昨年よりも分析の精度を高め、2013年10月の四大模試志願者数を分析した結果、志願者数前年対比は93.2%と顕著に減少したことがわかった。さらに、2014年入試受験者数前年対比予想は93.3%となった。2014年入試でこれまで、横ばいになると考えたのはバブルの崩壊時のデータだけではなく、最近の景気は明るさが見えてきたこともある。もちろん、中学入試の準備には少なくとも2年かかるので、景気が回復するのと同時に目立った増加にはならない。

 

しかし11月の四大模試の速報値もこの10月の数値に近いものになっており、受験者数の減少は起こりそうだ。なかでも大きいのは難関校上位校の2倍台の定着だ。13年入試でも麻布、武蔵、桐朋、桜蔭、鴎友、慶應系列校、早稲田高等学院、攻玉社などは2倍そこそこの低倍率だったが、14年入試でも一部を除いて、より多くの学校で、2倍そこそこの実倍率となるだろう。これまで以上に、過去問研究などでの学校対策の重要性が増している。

 

出典:四大模試の志願者数で2014年中学入試動向を予測[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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