中学受験・国語の説明文を克服するポイントは「接続語の役割を理解すること」と専門家
物語文は得意でも、説明文は内容がよく理解できない、と苦手意識を持つ子どもは少なくないだろう。平山入試研究所の小泉浩明氏に、説明文を読み解くコツを教えていただいた。
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【質問】
物語文は得意ですが、説明文が苦手です。接続詞などから答えは類推できると思うのですが、指摘するまで気付きません。内容がよく理解できず、問題に取り組む意欲が低下してしまうようです。(小6女子の母親)
【小泉氏のアドバイス】
文章を読んで理解するには、「想像力」が大切です。ただし、説明文では物語文とは違う想像力の使い方をします。文と文や段落と段落の関係を想像することで内容理解を深める必要があります。また、難しい文章であればあるほど、「筆者のイイタイコトはこんなことだろう」という想像が、最後まで読みきるための羅針盤になります。
想像する力をつける方法として、「接続語」を意識させることが有効です。文章の中に接続語が出てきたら印を付けさせ、次に何が書かれているかを想像させるのです。あるいは、いくつかの接続語を与えておいて、その間に文を埋めて文章を作らせるのもよい方法です。たとえば、だから(順接)、しかし(逆接)、たとえば(例示)などの接続語を挙げておき、それらを使って文章を作るのです。
よい文章を作る必要はありませんし、文章の流れが多少不自然でも問題はありません。重要なことは、接続語によって文章の方向性が決まるということを気付かせることです。何回か繰り返していくうちに、接続語の役割や想像することの意味を体感できると思います。
出典:説明文が苦手。内容がよく理解できないので、問題に取り組む意欲が低下してしまう[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト