「十八番」を「おはこ」と読むのはなぜ? 歌舞伎にからめて時事問題に強くなる!

「十八番」を「おはこ」と読むのはなぜ? 歌舞伎にからめて時事問題に強くなる! 2013年4月、東京・銀座にある歌舞伎座が建て替え工事を完了した。歌舞伎は、何百年も前に生まれながら、今でも大きな人気を保ち続けている伝統芸能のひとつ。このタイミングで、中学入試でも問われることが考えられる。そこで、歌舞伎についての基礎知識をクイズ形式で確認していこう。

 

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Q. 歌舞伎を始めた人物といわれるのは誰?
A.初代市川團十郎
B.出雲阿国
C.近松門左衛門

 

A.正解は「B.出雲阿国」

 

歌舞伎の始まりは、1603年、京都で出雲阿国(いずものおくに)という女性が踊った「かぶき踊り」だといわれます。「かぶき」に「歌舞伎」という字が当てられ、また「風俗を乱す」という理由で女性が踊ることが禁じられ、踊り手が男性へ変わるなどして、現在のような歌舞伎の形が成立していきました(諸説あり)。

 

Q. 歌舞伎から生まれた言葉はどれ?
A.土壇場
B.揚げ足をとる
C.十八番

 

A.正解は「C.十八番」

 

「十八番」は「おはこ」と読み、「最も得意な芸や技」を意味する言葉で、1832年に歌舞伎俳優の7代目市川團十郎(いちかわ・だんじゅうろう)が、代々の團十郎が得意にしていた18の作品を集めて発表した「歌舞伎十八番」がルーツです。その台本を箱に入れて大切に保管していたことから、「おはこ」と読むようになったといわれています。

 

Q. 海外で初めての歌舞伎公演が行われた国は?
A.アメリカ
B.ソ連
C.フランス

 

A.正解は「B.ソ連」

 

海外初の歌舞伎公演は、1928年、2代目市川左團次(いちかわ・さだんじ)らが、ソ連(現在のロシア)のモスクワとレニングラード(現・サンクトペテルブルク)で行った公演だといわれています。

 

歌舞伎が世界から認められている大きな理由の一つとして、日本独自の文化を守っていることが挙げられます。俳優が決める見得(みえ)、色とりどりの隈取り、男性だけの世界ならではの女方(おやま)などは、日本の伝統の中で培(つちか)われたものだからこそ、日本人だけでなく外国人の目にも魅力的に映るのでしょう。

 

出典:伝統芸能・歌舞伎の歴史や今を知る -ベネッセ教育情報サイト

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