中学受験難易度変化、2013年と2014年は要注意!? 「小6人口の増減・不況・サンデーショック」が影響
「サンデーショック」という言葉を聞いたことがあるだろうか? これはキリスト教系の中学校が、礼拝のある日曜日と重ならないよう、例年の入試日を変えるというもの。これにより受験者数の増減が発生し、入試難易度に少なからず影響があるという。ちなみに2013年は2月3日、2014年は2月2日が日曜日であり、サンデーショックに当たる年。森上教育研究所の森上展安氏が、受験者数増減による中学入試の入試難易度を分析する。
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グラフ1は主たる入試日の受験者数を入試の難易度ランクごとにまとめたものですが、A~Dランク校とE~Hランク校の受験者数の増減傾向が異なることがわかります。2009(平成21)年は、小6人口の増加とサンデーショックの影響でA~Dランク校では受験者数が増加したと思われますが、E~Hランク校では、横ばいまたは減少しており、それらの影響はなかったか、相殺したこと思われます。
【受験者数推移 学校A~Dランク】
【受験者数推移 学校E~Hランク】
グラフ2は2006(平成18)年を100%としたときの受験者数推移を示している。やはり受験者数は、不況でもA~Dランク校では受験者数減少の影響は小さいが、E~Hランク校では受験者数減少の影響が大きいと考えられます。
【受験者数推移 E~Hランク 2006年を100%】
今後の模擬試験の志望者数が昨年と比べ多いか少ないかは、ぜひ観察しておくべきです。昨年よりも多ければ難しく、少なければ易しくなると考えてよいでしょう。