入試難易度別の受験者数分析 [中学受験]

これまでの入試の分析では、受験者数の増減は、小6人口の増減・不況・サンデーショックの影響で、入試難易度ランクによる違いが出たと思われる。

【グラフ1】


グラフ1 中学入試受験者数推移 学校A~Dランク
グラフ1 中学入試受験者数推移 学校E~Hランク

グラフ1は主たる入試日の受験者数を入試の難易度ランクごとにまとめたものだが、A~Dランク校とE~Hランク校の受験者数の増減傾向が異なることがわかる。2009(平成21)年は、小6人口の増加とサンデーショックの影響でA~Dランク校では受験者数が増加したと思われるが、E~Hランク校では、横ばいまたは減少しており、それらの影響はなかったか、相殺したこと思われる。

【グラフ2】


グラフ2 中学入試受験者数推移 学校A~Dランク 2006年を100%
グラフ2 中学入試受験者数推移 学校E~Hランク 2006年を100%


グラフ2は2006(平成18)年を100%としたときの受験者数推移を示している。やはり受験者数は、不況でもA~Dランク校では受験者数減少の影響は小さいが、E~Hランク校では受験者数減少の影響が大きいと考えられる。

2012(平成24)年入試では、小6人口は前年対比で0.5%程度の増加で、受験者数に対する影響はほとんどないと思われるが、不況の影響が大きく、全体として大きな減少となると思う。

志望校の難易度がA~Dランクであれば、2012年入試では志望校によっては、むしろ難しくなる可能性もあるので、今後の模擬試験の志望者数が昨年と比べ多いか少ないかを観察すべきだろう。昨年よりも多ければ難しく、少なければ易しくなると考えてよい。


プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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