迫るセンター試験! トラブル以外に救済措置のないミスには要注意
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2012年のセンター試験では、運営面でさまざまなミスやトラブルが発生した。トラブル防止のためにどのような対処がなされるのだろうか。ベネッセコーポレーション高等教育研究所の村山和生氏に、今年のセンター試験の変更点や留意点を聞いた。
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●影響が大きかった配布ミス
昨年、ニュースでも大きく取り上げられたのが、地歴公民の問題冊子の配布ミスです。地歴公民は、地理歴史(6科目)と公民(4科目)の中から最大2科目を選ぶことが可能です。2科目受験の場合は、1試験時間(130分)の間に2科目を受験するという時間割でした。問題の冊子は「地理歴史」と「公民」の2冊に分かれているため、試験監督官は開始時に2冊一緒に配らなければなりません。ところが一部の会場で、説明や配布に手間取り開始時間が遅れたり、片方のみを配ったりするなどのトラブルが発生しました。
救済対象となった受験生は約3,500名。運営側のトラブルなので、救済措置の再試験を選択できましたが、受け直しが有利なわけではありません。なにより大きな影響は、精神的な負担感です。
●トラブル対策と今年の留意点
こうしたトラブルを防ぐため、今年は地歴と公民、2冊の問題冊子を1セットにしてパッケージ化します。必要でない人にも渡されるので、邪魔になる、パッケージゴミが出るなど、受験生には少々面倒な点もありますが、配り漏れは大きく減ると思われます。
むしろ注意が必要なのは、受験生本人の勘違いなどによるミス。これは毎年必ず発生しています。しかも受験者の責任によるミスには、救済措置がありません。特に、出願ミスがないよう受験票をよく見て、出願通りの内容かを改めて確認してください。また、学校を通じて伝えられる大事な情報を聞き逃し、自分勝手な判断をして受験が無効になるなどのミスも例年みられます。気を付けましょう。
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