願書に書けるのは?級から? 合否にはどう影響? 中学受験の勘所
受験勉強はもちろん大切だが、小学校での成績や調査票、取得資格の有無や級など、受験にまつわる心配事は多い。この時期、とくに気になりはじめるのが願書の書き方。子どもの受験勉強の援護射撃となる、保護者の重要な役割だ。そこで、近づく入試本番を前に、森上教育研究所の森上展安氏が、母親たちからの質問に答える形で、アドバイスをくれた。
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【質問】
特待生を狙っています。願書に特技や得意教科とその理由、学校や家庭での役割を書く欄がありましたが、検定は何級以上なら有効ですか? また、出願書類に「6年生の2学期末の通知簿のコピー」とありますが、小学校の成績が入試結果を左右しますか?
【森上氏のアドバイス】
社会貢献のために特待制度を実施している学校もありますので、ぜひとも特待生になりたいなら、成績優秀者を獲得する方針で特待生制度を設けている学校のほうが合っているでしょう。
特待生の判定基準は、一般的に「入試成績優秀者」です。願書に「特技や得意教科」の欄があっても、その内容は合否に影響しないでしょう。合格するための加点とはなりませんが、マイナス評価になることはないので、検定は3級未満でも良いと思います。
小学校時代の調査表も同じで、優れていても、多少劣っていても合否には関係ないと考えられます。しかし、たとえば欠席日数が極端に多い場合など、入学後の学校生活に支障が予想される際には合否に関わることがあります。この場合、面接があれば、欠席理由を明確にして面接官に納得させることが必要です。面接がないなら、学校を納得させられるような内容の文書を調査表に添付すると良いでしょう。