特技や得意教科、小学校の調査表は?[中学受験]
保護者からの質問にお答えしたいと思います。特待生の願書に書く「特技や得意教科」について、次のような質問がありました。
(質問)
小5の女子の母です。費用の都合で、どうしても特待生で合格してほしいと思っています。(もちろん、国公立も考えてはいるのですが)。先日、学校説明会で願書を頂いたところ、特待生を希望する場合に特技や得意教科とその理由、学校や家庭での役割を書く欄がありました。検定は、やはりどれにしても3級以上でしょうか……。また、そのほかについても、どのようなことに気をつけて書くべきか教えてください。
(回答)
特待生の判定基準は、一般的には「入試成績優秀者」です。願書に「特技や得意教科」を書く欄があったとしても、その内容次第で合否に影響があるとは思えません。願書の内容は、どんなに良いものでも合格するための加点とはなりませんが、逆に、どのように書いたとしてもマイナス評価になることはないので、検定は3級未満でも良いと思います。
学校としては、成績優秀者を獲得するために特待生制度を実施している場合と社会貢献のために実施している学校があります。どうしても特待生で入学したいのなら、成績優秀者を獲得したいと考えている学校のほうがお子さんの学力だけで特待生を決定するので可能性は高いと思います。お子さんの成績で特待生として合格できる学校を探すべきでしょう。
また、出願書類の「小学校の調査表」について、次の2つの質問がありました。
(質問1)
受験予定の私立中の出願書類に<6年生の2学期末の通知簿のコピー>とあるのですが、どのような意図で提出なのかわからず、何をどうがんばればよいのか不安です。私立中学入試というのは、小学校の成績ではなく入試本番の結果ではないのでしょうか?
(質問2)
中学受験予定です。受験校に提出する調査表に学校の成績や生活態度以外に課外活動や取得資格を記入してもらう場合、英検や漢検は何級から、活動記録はどのようなものを書かれますか? 参考にさせていただきたいのでよろしくお願いします。
(回答)
小学校時代の調査表も、特待生の願書と同様で、どんなに「小学校の成績」や「課外活動や取得資格」が優れていても、合否を判断するための加点とはなりませんが、多少劣っているところがあっても合否には関係ないと思います。しかし、調査表の記載事項で、入学後の学校生活に支障が予想される場合は、合否に関わることがあるので注意すべきでしょう。たとえば、欠席日数が極端に多い場合ですが、健康上に問題があれば、入学後の学校生活に支障があります。また、健康以外の問題で欠席していたとすれば、入学後も同様の理由で学校生活に支障があります。面接があれば、欠席理由を明確にして、入学後の学校生活が問題なく送れることを面接官に納得させることが必要です。面接がない学校もあると思いますが、その場合は、学校を納得させられるような内容を文書で調査表に添付すると良いでしょう。