絶滅危惧種と動物保護活動について知る
親子でやってみよう
日本の絶滅危惧種を調べてみよう
絶滅危惧種の中には、人間の活動が大きな原因となっているものが少なくありません。また、地球の歴史をひもとけば、地球環境の変動などによってたくさんの種が絶滅に追い込まれた時代もありました。こうしたことから、中学入試でも、絶滅危惧種や大量絶滅をきっかけに、環境問題や地球の歴史などについて考えさせる問題がよく見受けられます。しかし、普段の生活の中で、絶滅危惧種の問題に直面することはほとんどなく、子どもにとっては身近に感じられない恐れがあります。
そこでおすすめしたいのが、日本の絶滅危惧種について、親子で調べてみることです。「環境省版レッドリスト」をのぞいてみると、たとえばメダカやタガメなどかつては身近でたくさん見られた生物や、タンチョウやライチョウなどよく知られた生物も、絶滅危惧種に指定されていることがわかります。保護者のかた自身がそうした生物に接した経験をお持ちなら、そうしたエピソードも交えながらお子さまと話をすることで、絶滅危惧種の問題がぐっと身近になり、関心が高まると期待できます。
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コウノトリを野生に戻す取り組みについて知る本/絶滅について学べる本/絶滅危惧種についての子ども向けサイト
本 | 本 | Webサイト |
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『守ってのこそう!いのちつながる日本の自然3 おかえりコウノトリ 水辺を再生しコウノトリを迎える』 (佐竹節夫著/童心社/3045円=税込み) | 『恐竜はなぜ滅んだの? 絶滅の大研究 過去の大量絶滅から現在の危機まで』 (磯崎行雄 監修/丸岡照幸・上松佐知子著/PHP研究所/2940円=税込み) | 『絶滅危惧動物図鑑 みんなで守ろうぼくらのなかま』 http://www.konicaminolta.jp/kids/animals/ |
トキと同じようにいったんは絶滅してしまったコウノトリを野生に戻すという偉業を成し遂げた、兵庫県豊岡市の試みがわかる本。動物たちがすむ環境を再現することの難しさと尊さが伝わってきます。 | これまで、地球上で何度となく繰り返されてきた生物の絶滅の様子について、イラストなどを交えて紹介した本です。今、起こりつつある絶滅についても解説されていて、地球環境と生物との関係を考えるきっかけになります。 | コニカミノルタによる絶滅危惧動物についての子ども向けサイト。絶滅危惧動物をさまざまなアプローチから調べることができ、絶滅から守るためにできることなどもわかりやすく解説されています。 |