得点力アップにつながる秋以降の模試・4つのチェック機能

安田教育研究所の安田理氏によれば、秋以降の模試には4つのチェック機能があるという。得点力や偏差値をアップさせるコツなど、意識すれば受験本番に向けて大きな差がつく。各機能と活かす秘訣を安田氏に聞いた。

 

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A 学力が順調に伸びているか判断する機能
秋になるとみんなががんばりだすので、偏差値は簡単に上がりません。また模試ごとに偏差値が大きく変動し、どの高校を受けたらいいかわからないと、多くの子どもがアタマを抱えます。問題が違えば結果に波があるのは当たり前。励ましなら「各教科5点ずつ上げていこうね」と言ってみましょう。5教科で25点上がれば、偏差値は3、4ポイント上がります。いきなり「偏差値を3ポイント上げよう」と言えば「ムリ!」と反発されますが、「5点」だと可能性を感じます。

 

B 不得意なまま残されている教科・単元はないか発見する機能
「どの教科が弱いのか」「特にどの単元か」をチェックして、克服することが何より重要です。得意教科でさらに10点伸ばすのは難しいですが、弱い教科が平均レベルになればすぐに10点くらい上がります。これまでやってきたどの教材をどう活用して復習するか、復習対策を具体的に決めましょう。

 

C 答案を作成するうえでの得点力をアップさせる機能 模試の成績表が返却されると、保護者は「偏差値」や「合格の可能性」ばかり気にしがちです。ぜひ答案に目を向けましょう。犯しやすいミスや、なぜ間違えたかなどをチェックすることで、各教科5点アップにつなげられます。ケアレスミスが案外クセになっていることがあるのです。このクセを早いうちに発見し、直すことが、得点力アップには大変有効です。

 

D 志望校の合格の可能性を探る機能
たとえば難関国私立高校受験者が対象という模試では、受験者数自体が少なく、そのほとんどの学力レベルが高いので、差が付きにくく、学校ごとの偏差値は格段に低くなります。
模試での偏差値の違いは、このようにあくまで受験する母集団の違いからくるものなので、お子さまの志望校の合格可能性の判定にはどの模試がふさわしいのか(その志望校の受験者が大勢受けているのはどの模試か)、という観点で選べばいいでしょう。

 

出典:模試には「4つの機能」がある「模試」と「これからの受験生活」[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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