公立中高一貫校 1時限の分数を減らしてコマ数確保する学校も
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中学受験の選択肢となる「私立中高一貫校」(以下、私立)と「公立中高一貫校」(以下、公立)の2つ。それぞれ教育内容についてはどんな特色があるのだろうか。森上教育研究所の森上展安氏は、都内の公立校11校と、ほぼ同じ難易度の私立校10校とを「授業」の分数や土曜日の実施の有無に注目して、それぞれに教育内容に付いて比較する。
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公立の中学校では土曜授業が行われていないのが普通だが、「公立」では、まったくない学校は5校(45%)で、半数以下であった。「公立」で毎週土曜授業がある学校は11校中1校、隔週(または月に2回)の学校が5校(45%)であった。「私立」は、今回選んだ学校ではほとんどが土曜授業を行っていたが、1校だけ土曜授業のない学校があった。
授業時間についてだが、学習指導要領では1コマの授業時間は50分と定められている。「私立」では、1校(10%)を除き50分であったが「公立」では45分の学校が3校(27%)もあった。
この結果について、森上氏は以下のように分析する。
「一般的には、『私立』は教育熱心で時間数が多く、『公立』は少ないというイメージがある。土曜授業についても土曜授業を行わなければ授業時間数が確保できないのではないかと心配する保護者のかたも多かったと思うが、『公立』では毎週と隔週を含めると土曜授業がない学校のほうが少ない。授業時間を確保したいのであれば、なぜ1コマ45分授業にするのだろうと思われるかもしれないが、45分にしている3校のうち、2校は7時間授業を行っており、コマ数を確保するために45分にしているのだ。
このように『公立』の土曜授業や1コマの授業時間の違いにも意味があることがわかる。『公立』は学習指導要領に沿った教育で、大学受験に対応できるよう、保護者のニーズにも沿った努力をしていることがうかがえる」
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