毎日15分の演習で計算力アップ 解く時間を意識してスピードも上昇

毎日15分の演習で計算力アップ 解く時間を意識してスピードも上昇「どうして、こんなミスで点数を落とすの? もったいない!」。こんなふうに、子どものテスト結果を見て、もどかしい思いをしたことがある保護者も多いのではないだろうか。特に、中学受験試験において、算数の計算問題の遅さやケアレスミスは、致命的な痛手になりかねない。そんな悩みを持つ保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏が、3か月続ければ“目に見えて計算力が改善される”という計算力アップ法を伝授する。

 

***

 

【質問】
計算が遅く、たまにケアレスミスもします。せっかく難しい問題の解き方がわかり、式は合っているのにもったいないなと思うことがあります。計算問題を少しずつさせていても効果が出ないのですが、何かよい方法はありますか。(小4女子を持つ母親)

 

【小泉氏のアドバイス】
まず教材です。塾で配布されている計算問題集でも、あるいは市販されている中学受験用のものでもよいと思います。

 

形式としては、1回10~15分程度で毎日演習でき、その分量をこなすのに必要な「目安の時間」が表示されている問題集がよいでしょう。そのような計算問題集を、毎日欠かすことなく1日15分程度勉強していきます。計算問題の演習は、それほど頭を使う勉強ではないので、本格的な勉強の前のウォーミングアップと位置付けるのもよいかもしれません。

 

受験勉強はあまり楽しいものではないでしょうから、例えば難しい算数の文章題にはなかなか取りかかれないものです。そんな時、まずは計算問題演習をして頭のエンジンを少し回してから本格的に算数にとりかかると、案外すんなりと入れるかもしれません。

 

また、計算問題演習を行う時は時間を意識することも大切です。計算が遅いお子さまは、最初のうちは「目安の時間」ではとても終わらせることができないかもしれません。けれども毎日計算演習をすることで、徐々にスピードが上がってくるはずです。それからもう一つ「計算のスピードをあげるためにはどうしたらよいのか?」「ミスを少なくするためにはどうしたらよいのか?」などを常に考えて計算することを心がけましょう。

 

出典:計算問題を少しずつさせていても効果が出ない[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

子育て・教育Q&A