合格したあとはお子さまのタイプによって対応を変える 受験、こんな時はどうする?[高校受験]
■本命校が残っている場合には、あまり喜びすぎない
次に合格を手にした場合の対処の仕方についてお話ししましょう。
第一志望校に合格でき、これで受験が終わりという場合は素直に喜びを表現していいのですが、まだ本命校が残っている時には、この合格を利用して「がんばったね! この調子なら○○校もいけそうね」と、お子さまの気持ちを前向きにして、やる気を起こさせ、さらに力を引き出すことです。
逆にお子さまによっては(特に男の子に多いのですが)、「気が抜けてしまう」「受験を甘く考える」ケースも時々あります。こうなると集中力が切れてしまうので、こうしたお子さまの場合は、親は本人の前ではあまり喜ばず、あくまで一段階突破しただけと思わせることです。
お子さまが浮ついていたら、これまでの模試の答案から得点が低かったものを出してきてやらせるなどして、いま一度手綱を締めるといいかもしれません。
また、時事問題は同じ年度の入試問題に共通する要素があるので、お子さまが受けた学校の問題をやり直すだけでなく、塾で他校の入試問題をコピーしてもらってやるなど、お子さまの気持ちが緩まないよう工夫する必要があります。
お祝いごとはすべての決着がついてから。個々の合格時点では冷めた姿勢でいるようにしてください。
■学校・塾へのお知らせは電話で済ませる
合格をつかんだかたにひと言付け加えておきたいことがあります。
学校・塾への合格のお知らせは電話で簡単に済ませてください。今学校・塾にとって一番重要な仕事は、まだ合格をつかんでいない生徒・塾生へのフォローです。
またこの時期、学校・塾には必死な思いで相談に来られている保護者のかたもいます。そうしたかたの前での合格報告は遠慮するのが同じ受験生の保護者としての配慮かと思います。