複雑な図形の面積を出すのが苦手です[中学受験]

平山入試研究所の小泉浩明さんが、中学受験・志望校合格を目指す親子にアドバイスする実践的なコーナーです。保護者のかたから寄せられた疑問に小泉さんが回答します。




複雑な図形の面積を出すのが苦手です[中学受験]


質問者

小5男子のお母さま


質問

面積の問題、特に複雑な図形の面積を出すのが苦手です。図形をどのようにすれば簡単に面積が出せるのかがわからないようです。教えてあげると理解はするのですが、また違った図形を出すと応用ができません。角度の問題や、普通の計算問題は得意なほうです。


小泉先生のアドバイス

「引く」か「足す」か「変形する」かして、面積が出しやすい形にすれば良い


中学受験で複雑な図形の面積を出す時に注意すべき点は、「面積が計算できる形」で考えるということです。ここで「面積が計算できる形」とは、「正方形」「長方形」「ひし形」「平行四辺形」「三角形」「台形」「円」「おうぎ形」のことですが、これらの形で考えないと面積は計算できないのです。ですから、どんなに複雑な図形であっても面積が出せる問題であれば、≪これらの形を活用できる≫ということです。それでは、どうすればこれらの形を活用できるのでしょうか?


方法としては、1)引く、2)足す、3)変形する の三つが一般的だと思います。以下に例を挙げておきます。


【図1 引く】

図1 引く

【図2 足す】

図2 足す

【図3 変形する】

図3 変形する

このように、複雑な図形の面積を出す問題が出てもあわてず「『引く』か『足す』か『変形する』かして、面積が出しやすい形にすれば良いのだ!」と考えてください。やるべきことが決まっていますから、解法の糸口がずいぶん見つけやすくなると思います。ただし、スムーズに解けるようになるには、やはり問題数をこなすことは必要です。時間をとって、問題演習を十分に行ってください。


プロフィール


小泉浩明

桐朋中学・高校、慶応大学卒。米国にてMBA取得後、予備校や塾を開校。現在は平山入試研究所を設立、教材開発など教務研究に専念。著作に「まとめ これだけ!国語(森上教育研究所スキル研究会)」などがある。

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