受検する、しない、いつまでに決めなきゃならないの?[中学受験]

■いつだと「手遅れ」!?

受検すると決めるべき最終タイミングはいつだと思いますか。「出願期間の当日」…ではありません! もっとも遅い時期で、入学願書の入った「入学案内」が配布される頃が限界でしょう。というのも、出願には小学校の「報告書※」が必要だからです。なお、入学案内の配布時期は地域や学校によって異なるので、チェックしておきましょう。(東京都では2008年度は6月に発表されました)。
小学校の担任の先生には、本来の業務以外に書類の作成をしていただくわけですから、前もって「受検を考えているので、書類の作成をお願いします」とお伝えしておくほうがいいでしょう。夏休み前に保護者面談があれば、その時にお伝えできるとベストです。お子さまが小学校4年生、5年生のかたも、今の時期にどんなことをしておくとよいのか、先生に相談してみてもよいかもしれません。


■望ましい準備期間は…

「入学案内が配布される頃」や「夏休み前」までに決めれば受検に間に合うといっても、合格するには準備が必要です。公立中高一貫校には学力試験はありませんが、人気で高倍率になるところも多く、簡単に合格できるものではないからです。では、いつ頃から準備を始めればいいのでしょうか。
学校研究、家庭での取り組み、基礎力養成、実践力養成、直前対策…。これらの必要な学習を進めて力をつけるには、早めに準備を始めたほうがお子さまもムリなくすすめることができます。


■高い倍率を乗り越えるために

ただし、東京都のような激戦区の場合は、4年生ごろから意識しておくことをおすすめします。なぜなら、倍率の高い一部の学校によっては、「報告書※」の割合も大きいからです。報告書の内容を少しでもよくするには、4年生の3学期ごろには受検を決めて、5年生・6年生で学校の勉強や適性検査対策をしっかりすることが大切です。
ここで注意していただきたいことがあります。「報告書」には、学力面だけではなく、学校での生活や学習態度についても記載されるということを忘れないようにしてください。成績アップを意識するあまり、塾通いに時間をさいて学校の活動をおろそかにしていては、生活面で減点になってしまいます。私立と違い、公立中高一貫校は「主体性」「社会性」「協調性」「正義感」を非常に重視しています。小学校の授業ではそれほど難しいことは求められないので、成績ばかり考えず、小学生らしい、生き生きとバランスのとれた活動を心がけるようにしてください。それは中学進学にかぎらず、将来にわたって必要な力を身につけることになるはずです。


※「報告書」の名称・内容は、地域・学校によって異なります。


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