聞き流し・映画・洋楽はリスニング対策になるの?高校受験英語への効果は

  • 勉強法

高校入試でも意外と配点の高いリスニング問題。英語のリスニング力アップを目指して「楽しくリスニングの練習をしたい」「とにかくたくさん英語を聞こう」という受験生も多いかと思います。

しかし、聞き流しや映画・洋楽を高校入試対策として使うのは、あまりおすすめできません。その理由と効率的なリスニング対策を解説していきましょう。

この記事のポイント

意味も分からず「聞き流すだけ」では「ただの雑音」

リスニング対策として「聞き流すだけ」という勉強法をよく耳にします。しかし、高校入試対策ではあまり得点アップにはつながらないかもしれません。

というのも、何を言っているか分からない言葉は「ただの雑音」でしかないからです。たとえば「パーシモン」という音を何も見ずに100回聞き流しても、「パーシモン」という音があることは分かりますが、意味は分かりません。何も見ていないのでスペルが分からず、辞書を引くのも困難です(persimmonの意味は「柿の木」。英検1級レベルなので暗記不要です)。

音声を聞き流しながら内容を理解できるようになるには、どのような表現が登場しているかが分かり、単語や表現の意味が分かり、単語と単語の音のつながり方(音声変化)が分からなければならないのです。

それなら、最初から意味を調べて英文の内容を確認した上で音を聴く方が近道です。

英語の映画や洋楽は高校入試英語に必要のない表現が多い

映画や洋楽を「ただ観るだけ」「ただ聴くだけ」も、意味が分からないまま聞き流すだけの場合と同じことです。

映画の場合は物語があるため、日本語で物語の流れやセリフの内容を理解した上で何回も観て、自分でも発音するという勉強法は可能です。しかし、その勉強法はもはや「ただ観るだけ」ではありません。

しかも高校入試に必要のないスラングや難しい表現も多く、受験勉強としては遠回りになる可能性が高いでしょう。

洋楽の場合はさらに問題があります。そもそも聴いている内容が「歌詞」なので、日常会話では使いにくいからです。

英語の音に慣れるには便利ですが、会話として内容を聞き取らなければならない高校入試対策にとっては、使える内容が少ないので気をつけてください。

効率的なリスニング対策は志望校の過去問題を使うこと

高校入試対策で英語のリスニング力を向上させるには、志望校の過去問題を使うのがおすすめ。

過去問題集などではリスニング問題で流れる音声の原稿が掲載されていますので、まずは原稿を読んで辞書を引いたり和訳を見たりしつつ内容をチェックしましょう。

内容を理解できたら、原稿を見ながらじっくり音声を聴いて文字と音を一致させる練習へ。英語の音声が「雑音」から「意味のある表現」になっていきます。

あとは原稿を見ながら音声を真似して発音しましょう。リズムや抑揚も「全部真似する」ことで、より英語の音が分かるようになりますよ。

まとめ & 実践 TIPS

聞き流しや映画・洋楽を使った練習は楽しいものです。しかし、意味が分からないままでは、いつまでもリスニング問題で得点できるようにはなりません。入試に不要な表現も多く、受験勉強としては効率が悪くなってしまうでしょう。

高校入試のリスニング対策としては、もっと基本的な練習が必要。志望校過去問題を使えば、高校入試にあったレベルでリスニングの練習ができます。

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