作文や読書感想文が苦手な小学生 書くことが好きになるきっかけは「ほめ言葉」?!
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私も小学生のころ作文や読書感想文の類が好きではなかったので、作文がニガテなお子さまが「とにかく原稿用紙のマス目を埋めなければ・・・」と苦しくなってしまう気持ちがよくわかります。作文を楽しんでもらうには、どんなアドバイスをしたらよいでしょうか。
(赤ペン先生 河原)
「伝えたい気持ち」は、みんながもっている
4年生の「赤ペン」に「好きな食べ物について伝えましょう」という作文の問題があります。
提出された解答には好きな食べ物への思いがあふれています。斬新な表現で味や食感が表されていたり、「お母さんのハンバーグは世界一だと思います。」とおうちのかたへの愛情まで感じ取れたり。子どもたちの「好き」に包まれて、とても幸せな気持ちになります。
たとえシンプルな一言でも「好き」という思いは、はっきり届くのです。「自分の思いを伝えたい」という気持ちは誰の心にもある、ということを子どもたちの作文に教わりました。
「思ったこと」を「思ったままに」書く
「きれいに書かなければ」「長く書かなければ」「上手に書かなければ」
作文を「ニガテ」と思ってしまうのは、こんな考えに縛られて「自分の思い」が見えなくなっているからかもしれません。作文で大切なのは、「思ったことを思ったままに」書くこと。作文が苦手なお子さまには、「自分の気持ちをつかまえて、自分の言葉で書けば伝わる」ことをアドバイスしてあげたいと思います。
読書感想文に「何を書いたらよいかわからない」というお子さまには、「本を読んで心に浮かんだ思いをつかまえてみよう」と言ってあげましょう。例えば「主人公はすごい!」という感想が浮かんだとしたら、「どの場面で」すごいと思ったのか、「どんなふうに」すごいのか、「なぜ」すごいと思ったのか、などを自分の言葉で書けばいいんだよ、と教えてあげたらよいと思います。
「書くこと」が好きになるきっかけは「ほめ言葉」
書くことがニガテでなくなるきっかけ、それは何といっても「誰かにほめられること」です。
お子さまが書いた文章を読む機会があったら、その中から「お子さまなりの考え」が書かれている箇所を見つけて、たくさんほめてあげてください。字のまちがい、「てにをは」のまちがい、文の構成などなど、ダメ出ししたくなる箇所の指摘は学校の先生にお任せしましょう。まちがいを指摘されることより、「考えをほめられた」という経験のほうが、お子さまの「書く力」を何倍も引き上げることになると思います。
まとめ & 実践 TIPS
学校で書いた作文は学期末や年度末にまとめて返されることが多いので、日常的に目にするチャンスがあるのは、ノートに書かれた「授業の感想」などでしょうか。
宿題のまるつけのときなどにちらっと目に入ったら「いいこと書いているね!」「表現が面白い!」と、すかさずほめてあげましょう。ほんの数行の文章であっても、ほめられたら悪い気はしないはず。書くことが少しずつ苦痛でなくなるかもしれません。「思いを伝えるのは楽しい」まずはその気持ちを思い出してもらうことが、「ニガテ」克服の第一歩ではないかと思います。
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