【世界の中学生~フランス(4)~】食事の支度はお父さん?

世界各国の中学生の生活にせまるシリーズ。パリに住む中学2年生のリルーさんを取り巻く、フランスの家庭事情・勉強事情にせまってみたいと思います。


共働きが多いフランス。食事の支度はお父さんが担当

 フランスでは共働きの家庭が多く、パリでは8割以上の世帯が両親ともに働いているといいます。そのため、家事=母親がするものとは限らず、両親とお兄さんと暮らしているリルーさんの家庭も、平日、会社でウェブデザイナーとして働いているお母さんの帰宅が遅いので、お父さんがリルーさんとお兄さんの食事を作っています。また、土日の午前中、フリーランスで受けた仕事をしなくてはいけないお母さんのために、掃除や洗濯はお父さんがメインで行っています。

 

 

個性を尊重するのがフランスの教育

 フランスでは「個性尊重」が教育の軸にあります。自分が好きなもの・自分らしさを追求することが重視されていて、その一方、協調性の教育は特にされていないよう。リルーさんの両親も子どもの個性尊重に重点を置いています。協調性を大切にすることが多い日本の教育とは、教育の在り方が、少し異なるようです。

 

また、パリでは学習する第1外国語が英語ですが、これは、フランスの各地方によって違いがあり、ドイツに近い地方ならドイツ語、スペインに近い地方ならスペイン語などを学びます。これは、ヨーロッパ、それも陸続きで、日本と違って、すぐ近くに他の国がある、フランスならではの教育といえそうですね。

 

 

お昼休みは、家に帰って家族と食事

 フランスの学校では、お昼休みの習慣が各地によって異なります。都市部ではお昼休みが1時間半~2時間ありますが、学食での食事、もしくは自宅に戻って(親があらかじめ用意しておいた)食事を食べて、また学校に戻ります。地方の場合、2時間~2時間半のお昼休みがあり、また、地方では2時間のランチ休憩がある会社が多いことから、親が職場から子どもたちを車で迎えに行き、家に帰って親子で食事をして、食後に子どもを学校に送り、自分も職場に戻る、という習慣になっているそうです。

 

日本に比べて、お昼休みがとても長いフランス。家に帰って休めたり、家族とお昼ご飯を食べられたりするのは、ちょっとうらやましいかも?

 

 

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