野球選手 片岡安祐美さんから進級したキミへ

野球選手の片岡安祐美さんに野球部の経験で得たことや、「好き」を貫く大切さなど、今、中学生に伝えたいメッセージを伺ってきました。

野球選手 片岡安祐美さん
目標に向かって一生懸命になるのは恥ずかしいことじゃない!


キッカケは憧れ。甲子園に出たかったんです。

 野球を始めたのは、テレビで見た甲子園に憧れて、「自分も野球をやって甲子園に出たい!」と思ったのがキッカケです。それで小学校の野球部に入るんですが、この時、実は両親に大反対されているんです。父親は野球経験者なのでその厳しさも知っていて、そんな甘いもんじゃない、と。でもわたしも言いだしたら引かない性格なので(笑)、「だったら許してくれるまでとことんやってやる!」と、家で素振りをしたり、学校が終わった後に走り込んだりと一人で練習を始めたんです。その姿を見て最終的には入部許可が出ました。

 

 

あきらめなかったから今がある!

 中学の野球部に入ってからは男の子ばかりの中でつらいこともあったけど、本当に野球が大好きだったから、絶対に負けないと強い思いで乗り越えました。元旦も夏休みもなく毎日欠かさず練習して、自分から練習を休んだのは1回だけ。それは友達といろいろあって「野球をやめよう」と思ったときだったんですけど、でもそのたった1回、4日練習を休んだことで、逆に自分がどれだけ野球が好きかを再認識できました。あの時逃げなくて、あきらめなくて本当によかったなと思います。

 

 

思いが人を動かす。恥ずかしがらず「好き」を貫こう!

 わたしが野球を始めるキッカケになったのも、続ける原動力になったのも、女の子を受け入れてくれる野球部のある高校に入るために勉強をがんばったのも、すべては「野球が好き」という思いから。その思いを大切に、あきらめずに貫いてきたから今のわたしがいる。好きなことを一生懸命やるのは恥ずかしいことなんかじゃない。それがどんなことであれ、どんな結果であれ、必ず得るものはあると思います。


Ayumi Kataoka
1986年11月14日生まれ。熊本県出身。小学3年から野球を始める。現在は「茨城ゴールデンゴールズ」の選手兼監督として活躍。2014年には全日本クラブ野球選手権でチームを優勝に導いた。

ヘアメイク:高橋綾(吉野事務所) 編集協力:Tororo*Konbu 撮影:ミラクルパンチ

 

 


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