中高生の5人に1人が「子育て大変そう」 その理由と対策は?

中高生の5人に1人が「子育て大変そう」 その理由と対策は?少子化が進む現在、子育て支援を含めた対策は、国や地方の将来を左右する大問題だ。若い世代が子どもを安心して産み育てられる社会になるよう、有効な手だてを考える必要がある。しかも今どきの子どもたちは、自分が保護者となって子どもを持つことに、必ずしも肯定的なイメージが抱けなくなっているという。教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に聞いた。

 

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三菱UFJリサーチ&コンサルティングが、2014(平成26)年12月に公表した「子育て支援策等に関する調査2014」によると、中・高校生で「ぜひ結婚したい」「できるだけ結婚したい」と回答したのは62.6%と、3人に2人を下回りました。結婚のイメージを複数回答で尋ねても、「好きな人とずっと一緒にいられる」(43.3%)に比べて「子どもが持てる」(29.5%)は10ポイント以上も低く、「子育てをするのが大変そう」は18.0%とほぼ5人に1人です。

 

クロス集計をしたところ、小さな子どもと触れ合う機会がない子が「結婚はしたくない」と答える割合も高くなっています。一方、友達と良好な関係を築いている子ほど、結婚についても前向きな考えを持っている傾向があるといいます。少子化の中で育っている今どきの子どもは、小さい子どもを抱えて幸せそうな家族を見る機会が少なくなっていることは確かでしょう。また、現在の人間関係に自信が持てず、異性と将来にわたる関係を築くことに臆病になっているのかもしれません。

 

厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」によれば、父親が家事を「よくする」ほうが、子どもが手伝いをしている割合が高いことがわかりました。小さい時から男女共同参画の意識を持たせることが、自分も家庭を持ちたいという肯定的なイメージにつながるのかもしれません。もちろん近年増えている一人親家庭に対しては、さらに手厚い支援を行うことで、将来に否定的なイメージを持たせないようにすることが不可欠でしょう。

 

出典:子育てにイメージ持てない中高生 家庭の役割も大!? -ベネッセ教育情報サイト

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