ウインタースポーツ 連れて行きたい保護者と受け身の子ども

アンケート期間:2013/12/18~2013/12/24 回答者数:1378名
アンケート対象:本サイトメンバー お子さまにウインタースポーツをさせたことのある、小学生・中学生の保護者のかた
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

ウインタースポーツ 連れて行きたい保護者と受け身の子ども


2014年は冬季オリンピック、パラリンピックがロシアのソチで開催されます。スキーやフィギュアスケートなど、さまざまな競技をテレビなどで目にする機会が多くなることでしょう。開催を前にしてウインタースポーツへの興味・関心も高まり、華々しく活躍する選手へのあこがれを抱く子どもも増えているのではないでしょうか。
今回は、ウインタースポーツをテーマに、子どもたちを取り巻く環境を調べました。


子どもにとっては別世界!? 冬季オリンピック、パラリンピック

まず、子どもたちが冬季オリンピック、パラリンピックを楽しみにしているか伺ったところ、「楽しみにしている」という回答は約52%と約半数。世界的な大会である割に、比較的関心は低めな印象です。
楽しみにしている競技を伺うと、フィギュアスケートが抜きんでて多い結果となりました。それ以外の競技に興味を示している子どもの割合は、おしなべて低い結果となっています。「あこがれている選手は?」という質問に対しても、浅田真央選手や羽生結弦選手、高橋大輔選手といった、フィギュアスケートの選手がほとんど。近年世界的な大会の模様が、テレビの報道などで扱われる機会も多くなっており、日本選手の華々しい活躍を目にする機会があることも影響しているのでしょうか。
そういった背景もあってか、身近なウインタースポーツというと、スキーやスノーボードをイメージするかたが多いと思いますが、子どもは競技としては比較的興味を示さない傾向にあるようです。子どもにとって冬季オリンピック、パラリンピックは、身近な世界とはかけはなれた「別世界」というとらえ方がされているともいえるのかもしれません。

【図1 お子さまは、2014年の冬季オリンピック(ソチ・オリンピック、パラリンピック)を楽しみにしているようですか?】

図1 お子さまは、2014年の冬季オリンピック(ソチ・オリンピック、パラリンピック)を楽しみにしているようですか?

【図2 ソチ・オリンピック、パラリンピックで、お子さまが楽しみにしている競技は何ですか?(複数回答)】

図2 ソチ・オリンピック、パラリンピックで、お子さまが楽しみにしている競技は何ですか?(複数回答)


子どもが経験したことのあるウインタースポーツは、75%がスキー
でも言われるがまま?

次に、子どもたちにとって「別世界」ではない、身近な環境でのウインタースポーツについて、見ていきたいと思います。

子どもにとって最も身近なウインタースポーツというと、何でしょうか。伺ってみると、ウインタースポーツをしたことのある子どものうち、最も経験した割合が高かったものはスキー(アルペン)で、約75%を占める結果となりました。

始めたきっかけをみると、51%が保護者のすすめ、約24%が授業/学校行事となっており、子どもが自分から、という回答は23%にとどまっています。また、保護者が経験したことのあるウインタースポーツと、学校行事で行ったウインタースポーツも集計して比較すると、「子どもが経験したことのあるウインタースポーツ」とほぼ同じ傾向という結果に。
子どもは保護者のすすめるまま、学校行事で行われるままにウインタースポーツを経験している、という傾向が見てとれます。

【図3 お子さまが経験したことのあるウインタースポーツがあればすべて教えてください(複数回答)】

図3 お子さまが経験したことのあるウインタースポーツがあればすべて教えてください(複数回答)

【図4 そのスポーツを始めたきっかけは何ですか?(複数回答)】

図4 そのスポーツを始めたきっかけは何ですか?(複数回答)

【図5 保護者のかたが経験したことがある、ウインタースポーツがあれば教えてください(複数回答)】

図5 保護者のかたが経験したことがある、ウインタースポーツがあれば教えてください(複数回答)

【図6 学校で行ったウインタースポーツは何ですか?(複数回答)】

図6 学校で行ったウインタースポーツは何ですか?(複数回答)

また、定期的に練習しているウインタースポーツについて伺うと「定期的には練習していない」という回答が多く見られ、子どもにとってあまり日常的なものではない、という傾向が浮き彫りになっています。実際、目標としているレベルを伺うと「趣味程度」という回答が96.7%を占め「大会に出場できるレベル」は1.8%程度しかなく、子どもにすすめてはいても、本格的にさせたいと考えている保護者は少ないようです。
ただ、子どもにウインタースポーツをさせる目的についてはさまざまな声が聞かれました。

●「家族みんなで楽しく過ごす」「親(自分たち)がスキー好きだったので、子どもと一緒に滑れるようになりたかった」という、家族のコミュニケーションの場としての楽しみ
●「学校でスキー教室という日帰りの行事があるので、そこで滑れるようになるため」「将来友達と行った時に恥ずかしくない程度に」「人並みに滑れれば、人生の楽しみが増えると思うから」という、将来ウインタースポーツと接する機会があっても楽しめるように、という親心
●「自然の厳しさ、雄大な美しさを体で感じること」といった、ウインタースポーツを通した子どもの成長を願う気持ち

子どもにとって日常的ではないものの、保護者にとってはいろいろと思惑のあるイベント、それが家庭でのウインタースポーツの一つの側面でもあるようです。



お金がネック……でも連れて行きたい親心

子どもが経験したことのあるウインタースポーツとして多いスキーですが、ゲレンデまでは距離があるケースが多く、行くとなると泊まりがけとなることが多いと思います。そこで、泊まりがけでスキー・スノーボード旅行に出かけたことがあるか伺ったところ、「ある」という回答は約29%。「今後計画している」という回答と加えても約36%と、決して高くない割合となっています。
どのようなことがネックとなっているのか、ウインタースポーツで困ったことを伺ったところ、「お金がかかる」という回答が74.5%と多くの割合を占めました。ゲレンデまでの交通費や用具の購入、レンタル費用。特に用具は、「購入しても子どもがすぐに大きくなって使えなくなるし……」という声もちらほら見られました。

【図7 お子さまと泊まりがけでスキー旅行・スノーボード旅行に出かけたことがありますか?】

【図7 お子さまと泊まりがけでスキー旅行・スノーボード旅行に出かけたことがありますか?】

しかし、子どもがウインタースポーツを経験することで得るものも多いようです。

●「がんばれば何でも上手になれることを知ったよう」「寒さに強くなった」といった子どもが頼もしくなりました
●「視野が広がった」「新しいことに挑戦することがおっくうではなくなったと思う」といった、子どもの人間的な幅が広がりました
●「親子のコミュニケーションに役立つ」「親戚との交流が深まった」といったコミュニケーションの深まりを感じました

以上のように、保護者からは「行ってよかった」という喜びを感じさせる声が多く聞かれました。特に親子のコミュニケーションを深める機会になった、という声が多く、なかには「父の出番があった」という意見も。保護者にとっては、普段なかなか子どもに見せる機会のない「親のカッコイイ姿」を披露できる貴重な機会でもあるのでしょう。

子どもにとっては、まだ自分から積極的にやってみよう、と思う機会の少ないウインタースポーツ。保護者にとってはお金がかかるなどネックはありますが、子どもが雪原という大自然の中で身体を動かすことは、体力や健康面だけでなく、心の成長にもさまざまな影響を与えることと思います。
なかなか時間やお金の余裕を捻出しづらいかもしれませんが、親子の特別なイベントととらえて、時には非日常的な時間を共有してみるのも、よいのではないでしょうか。


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