夏休みが短くなった原因の48%がインフルエンザ
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夏休みが短くなった理由は新型インフルエンザ!
去年と比べて今年の夏休みの日数に変化はあったのでしょうか。
【図2 今年の夏休みの日数は、去年に比べて変化はありましたか? ※進学などで学校段階が変わったかたは、ご存じの範囲で、昨年度お子さまと同じ学年だったかたの昨年の夏休みと比べてご回答ください】
![]() | 22.5%(298人)中 「インフルエンザ」143人(48%) 「新学習指導要領」53人(17%) 「二学期制」8人(2.7%) フリーアンサーの回答で見た結果なので、上記の数値は「およそ」になります。(フリーアンサー未回答もいるため) |
「夏休みの日数に変化があった」という保護者を見ると、「去年より短くなった」という保護者のほうが、「去年より長くなった」という保護者より多いことがわかります。
「短くなった」理由では、約半数(約48%)の保護者が「新型インフルエンザによる休みが1学期に多く、その調整を夏休みに行ったこと」を挙げています。大部分が大阪府府と兵庫県にお住まいの保護者でした。「1学期に行えなかった授業を夏休みに振り替えるのは当然です」という意見が非常に多く寄せられています。
また、今年の4月から全国の小・中学校で実施された「新学習指導要領」を、夏休みが短くなった理由として挙げる保護者も約2割いました。地域別に見ると、ほとんどが神奈川県や大阪府、東京都にお住まいの保護者でした。今年はまだ新学習指導要領に基づいた教科書は使われていませんが、算数・数学や理科などの授業時間は増加しています。授業時間を確保するために、夏休みの終了日を8月31日より早めた学校も少なくないようです。保護者からは、「8月いっぱい夏休みだった自分のころと比べると、何となく中途半端な気もします」といった声が聞かれました。
その他の理由として、「今年から2学期制になったから」という声も。2学期制が実施されて秋休みができ、そのぶん夏休みを短縮する学校もあるようです。
一方、「去年より夏休みが長くなった」とする保護者の中では、「1学期の終業式の翌日から土曜日、日曜日、海の日という3連休があったため」という理由が圧倒的でした。
「短くなった」という家庭のほうが夏休みの満足度が高い!
では、今年の夏休みの長さ、日程について、保護者はどう思っているのでしょうか。
【図3 (横軸)今年の夏休みの日数は、去年に比べて変化はありましたか? ※進学などで学校段階が変わったかたは、ご存じの範囲で、昨年度お子さまと同じ学年だったかたの昨年の夏休みと比べてご回答ください。 (縦軸)今年の夏休みの長さ、日程についてどう思いますか?】

「夏休みの日数に満足である」という保護者の割合は、夏休みが「長くなった」か、「短くなった」かで差が出ています。
満足度が高かったのは、「短くなった」という保護者でした。理由としては、「あまり夏休みが長いとだらだら過ごしてしまう」「短くなったほうが生活にメリハリが出てよい」といった声が寄せられています。
それに対して「長くなって満足である」という保護者からは、「家族で過ごす時間が増えたから」「増えた分、ゆっくり勉強できるため」などの意見が聞かれました。
また、「上の子の小学校の夏休みが、下の子の幼稚園の夏休みと同じ日から始まったので、家族旅行の予定が立てやすかったです」など、日程の変化についての声もありました。
(まとめ)
去年と比べて、今年の夏休みには、海の日を含んだ連休や、新型インフルエンザ、新学習指導要領などによる変動がありました。しかし、「長くなった」にしても、「短くなった」にしても、多くの保護者は、夏休みの日数・日程の変動を冷静に受け止め、前向きにとらえていました。夏休みの長短にかかわらず充実した毎日を過ごすには、夏休み前から親子でしっかり計画を立てておくことが重要なのかもしれません。
さて、今年の夏休みも終わりました。お子さまは夏休みをスケジュールどおりに過ごせたのでしょうか。
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