秋になったらインフルエンザに要注意! 予防接種は10月ごろから計画的に!

秋も半ば頃になると、各病院でもインフルエンザの予防接種を知らせるポスターが張り出されます。待合室にいると、別室に案内される患者さんも見られるかもしれません。毎年11月頃から流行し始めるインフルエンザ。どのように予防すべきか、対策のポイントをまとめます。


予防接種は10月ごろから計画を立てて

 インフルエンザの予防接種は、インフルエンザが本格的に流行し出す前に接種をしておきましょう。予防接種の有効期間は約5ヵ月といわれており、流行のピークが終わる3月まで効果を保つためには、11月中に接種を終えている必要があります。

 

13歳未満の子どもの場合、インフルエンザの予防接種は2回しなければなりません。1回目の接種と2回目の接種の間は、2週間から4週間空ける必要があるため、10月中には1回目の接種が終えられるよう、計画しておきましょう。予防接種は体調が万全な日に行いたいもの。ある程度余裕をもって、「予備日」などについても考える必要があります。

 

 

予防対策の基本は風邪と同じ。さらに気をつけるべきことは…

 インフルエンザの予防対策は、基本的には風邪と同じです。

・こまめに手洗い(できれば石鹸をつかって)と、うがいをする

・なるべくひとごみは避ける

・マスクをかける

・室内においては、加湿と頻繁な換気とを行う

・十分な睡眠と栄養をとり、規則正しい生活をする

 

さらに、次のようなことを行うと、より感染経路を経つことができます。まだ抵抗力の弱い子どものインフルエンザ感染を予防するために、可能な限り行ってみましょう。

 

・外から帰ったら着替える(外気に触れるもの)

・手洗いタオルを頻繁に替える

・外出から帰ったら、うがいを忘れない

・なるべくなら病院など感染者のいる可能性の高いところにはいかない

 

なお、一般的に販売されている消毒液(スプレータイプ、泡タイプ、ジェルタイプなど)は、一般的な細菌に効果があるだけで、インフルエンザなどの病原菌に対する予防効果の保証はありません。石鹸と流水での手洗いが最大の予防です。

 

 

大人が感染してしまった! 家庭内感染を防ぐには「離れる」のが一番だけど…

 インフルエンザは、唾液や鼻水などの体液を介して感染します。インフルエンザに感染した大人が子どもに移さないようにするためには、大人を隔離するのが一番です。とはいえ、お世話が必要な年齢の子どもであればそれはなかなか難しいもの。基本的な予防方法に加え、次のような方法も実施し、可能な限り感染を防ぎましょう。

 

・大人だけでなく、子どもにも可能な限りマスクをさせる(マスクに好きなシールを貼るなど)

・一緒に食事を摂らず、タイミングをずらす(子どもに食事を与えてから、大人が食事をする)

・離れて睡眠を取る(添い寝が必要であれば、添い寝した後に別室や離れた場所に移動する)

 

インフルエンザの感染力は非常に強いものですが、家族内の感染をうまく防ぐことができた、という例も少なくありません。また、体調がベストであれば、ウイルスが入っても発症しないこともあります。ご家族全員で生活リズムを整え、無理をしない・させないことでインフルエンザの流行時期を乗り切りましょう。

 

 

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