つい口うるさく急かしてしまう…子どもが時間を意識して行動できるようになるには?

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学校に行く前の支度が遅い、宿題をする時間なのにいつまでもテレビを見ている……など、お子さまが時間を意識して行動できないとお悩みのかたは結構多いのではないでしょうか。そこで、子どもが、言われなくても時間を意識して行動できるようになるためのサポート方法をご紹介したいと思います。

(赤ペン先生 吉田)

この記事のポイント

1日のスケジュール表を作る

時間と行動を結びつけるために、「起床・洗面・朝食・登校・帰宅・おやつ・宿題・夕食・テレビ・入浴・就寝」などの大まかなスケジュールをお子さまと相談して決めて紙に書き、リビングなどのよく目につくところに貼っておくのも一つの方法です。
その際、お子さまのお楽しみの時間も入れることをお勧めします。そうすると、メリハリがつき、ほかのこともスムーズに行動しやすくなります。
また、「何時から○○を始める」「何時から何時までは、○○をする時間」と区切りをつけることで、時間を意識することができます。
「宿題をする」「お風呂に入る」などのように、お子さまが行動に起こしづらいことに対しては、時計のアラームなどで知らせるようにすると効果的です。

自分で考えられるように、声かけをする

大人と子どもの時間の感覚には差があります。大人にとっては、時間を考えて行動することは当たり前のことかもしれませんが、子どもにとっては、時間の感覚を習得するのはなかなか難しいことです。
おうちのかたのペースに合わせると、お子さまの行動がスロ—に感じるため、何でもっと早くできないのかと、やきもきしてしまい、思わず「早くしなさい!」と言ってしまうことが多いのではないでしょうか。毎回、「早くしなさい!」「~しなさい!」と言われ続けると、子どもは、言われることに慣れてしまい、言わないと動かない状態を作ってしまう可能性があります。
せかしたり、指示するのではなく、「○○をするのは、何時から?」「○時だよ。時間は大丈夫?」などと、自分で先のことを考えられるような声かけをするとよいでしょう。

やりたくないという気持ちがブレーキになっている場合がある

子どもは、目先の楽しいことには積極的になれますが、面倒なことや、やりたくないことは後回しにしてしまう傾向があります。
学校へ行く支度は、さっさとできないけれど、見たいテレビ番組があるときは、言われなくても間に合うようにテレビの前に座る…などは、まさにそれです。その気になれば、ちゃんと時間を意識して行動できるのです。
何かを始める時刻になってもダラダラしているようでしたら、それは、やりたくない原因があるからだと思います。その原因を聞いて、一緒に解決していくことから始めましょう。
たとえば、なかなか宿題をしたがらない様子のときは、難しかったり、量が多いのかもしれません。そのような場合は、命令的な言い方は避けて、「今日の宿題は、何?一緒にやろうか。」「宿題はどれくらいあるの?そんなにあって、大変だね。何から始めようか?」などと、お子さまに寄り添うことで、お子さまの気持ちは晴れ、行動に移せるようになるのではないでしょうか。

まとめ & 実践 TIPS

毎日毎日、時間の管理ができないわが子を目にすると、親としては、口うるさくなってしまったり、心配になったりするのは、もっともなことです。
しかし、大人になっても毎日仕事に遅刻するという話はめったに聞きません。成長と共に、時間の感覚は養われ、行動が習慣化されると、気持ちのコントロールも徐々にできるようになっていくものです。
焦らず、長い目で、見守ってあげましょう。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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